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「アウトプットが苦手」はもったいない!得意になれば人生が変わる

2024年4月5日

インプットは得意だけど、アウトプットが苦手だと感じていませんか。知識豊富でも上手く伝える力がないと、せっかくの知識が無駄になってしまいますよね。

アウトプットが得意になれば、仕事で認められたり、自分のファンを増やしたりすることができます。他人からの評価はインプットではなく、アウトプットで決まります。アウトプットが得意だと私生活、仕事のいずれにおいても役立ちます。

今回は、「アウトプットへの苦手を克服して、得意になる方法」を紹介します。

アウトプットが得意になると仕事がデキる人になりますし、生み出す楽しさを味わうことができますよ。私はアウトプットしていて、知識が深くなり、格段に定着しやすくなったと実感しています。アウトプットは自分を成長させるにも必須です。

アウトプットとは「外に出す」

アウトプット(output)とは「出力」を意味し、知識、経験を話したり、行動したりして外に働きかけることです。反対にインプット(input)は「入力」を意味し、読書や行動から知識や経験を得ることです。

アウトプットには自分の意見を主張したり、作品を公表したりといったハードルが高いイメージがありますが、行動を変えるだけでも「出力」になります。そして、アウトプットが大きな転換点となり、人生が変わった人も多くいます。

ノルウェイの森』で有名な村上春樹さんはジャズ喫茶を経営していたとき、明治神宮球場でヤクルトVS広島の試合観戦中に「そうだ、小説を書いてみよう」と思い立ったそうです。そして、小説の原稿を出版社に送付し、プロの小説家としてデビューしました。現在、村上春樹さんの小説は50ヵ国語以上で翻訳されるほどの人気となり、アウトプットで人生が変わった好例です。

インプットしても、アウトプットしなければ何も変わりません。インプットだけの人はアウトプットもしてみましょう。

アウトプットが苦手な3つの理由と対策法

アウトプットには人生を変える力がありますが、よく考えるために多大な労力を要し、スキルの上達に時間がかかります。途中で挫折しないためには、根本的な理由を知り、対策する必要があります。

アウトプットが苦手な理由と対策を紹介します。

  1. 批判が怖い:SNSの投稿が炎上するニュースを見かけると批判が怖くなります。しかし、SNSでの投稿のほとんどは炎上しません。しかも、全ユーザーのたった5.6%がネット炎上の問題を引き起こしており、それらの人々はサイコパスなどの性格に問題を抱えているとのデータがあります。他人に配慮した投稿を心がければ問題ありませんので、どんどんアウトプットしていきましょう。
  2. ハードルを高くしている:最初から人気パフォーマーのレベルを求めると失敗します。プロ並みのアウトプットができるまで練習する完璧主義者は自らに才能がないと思い込み、挑戦を諦めてしまいます。100点を目指すのではなく、70や80点で及第点とすると不完全な感覚に慣れて、完璧主義のレベルが下がることがフロリダ州立大学の研究で明らかになっています。
  3. 継続できない:アウトプットは能動的な行為なので、気を抜くとサボってしまいます。そのためには、やる気に頼らなくても、行動できる仕組みを作りましょう。ゲームやスマホは隠して、パソコンはダイニングテーブルに置いておくなどのナッジと言われる手法は人の行動を変えることがメタ分析で分かっています。

アウトプットが苦手なのは心理的な理由が主な原因です。まずは小さく始めてみてください。慣れてしまえば、苦手意識はなくなっていきます。

アウトプットのおすすめ内容

アウトプットは自分や他人の役に立つものにしましょう。自分の鬱憤を吐き出すような投稿は見る人を不快にさせ、炎上しやすくなります。

「何をアウトプットすればいいのか分からない」という方も多いと思いますので、アウトプットにおすすめの内容を挙げます。

  • 好きなこと:好きなことは基本的な知識がすでに身についており、独自の体験も盛り込めるので希少性が高くなります。マニアックな内容でもいいので少数のファンをまず獲得するところから始めましょう。私は読書、運動、ぼーっとすることが好きなので、それらの知識・体験をアウトプットしています。
  • 専門分野:プロフェッショナルな知識は長い時間を費やして身に付けたものですのでとても貴重です。広報担当者による「綺麗な写真が簡単に撮れるテクニック」「いいねをたくさんもらえる投稿」などは信頼できますし、みんなが欲しがる情報です。自分の専門分野でみんなのニーズを満たせるものを考えてみてください。
  • 意見・感想:日常のモヤモヤを言語化してみましょう。日常生活、ニュースへの感想など、あえて自分の本音をさらけ出すと「その気持ち、わかる!」と共感してくれる人がいます。素直な意見や感想はファンを作り出します。

テーマを掛け合わせることで希少性が高くなります。MBA取得×筋トレ×サラリーマン、公務員×お金を稼ぐ方法など、単体だと他と差別できないことでも組み合わせることで他との差別化ができます。

アウトプットが得意になる3つの方法

アウトプットが苦手でなくなってきたら、得意にしていきましょう。繰り返すことで以前は苦にしていたことも苦にならなくなります。

アウトプットが得意になる方法を紹介します。

1、ただ楽しむ

最初は出来栄えを気にせずに、ただ楽しんでアウトプットしてみましょう。プロ並みのクオリティを出そうとして時間がかかり過ぎると、アウトプット自体が嫌になっていきます。

自分で楽しいと思えないと継続できません。楽しむためのテクニックを紹介しますので、好きなものから試してみてください。

  • お気に入りの場所で作業する:図書館、カフェなどのお気に入りの場所を見つけて作業してみましょう。家の外にすると誘惑が少なく、雰囲気を楽しみながらアウトプットできます。
  • 多様性をもたせる:幅広い分野を発信することで飽きづらくなります。同じようなテーマだと飽きる
  • 変化をもたせる:毎回少しの変化を加えてみてください。新しいことを挑戦すると変化を楽しみつつ、スキルを伸ばせます。
  • 数値を気にしない:数字やいいねの数などを気にしていると続けられない。最初はまったく確認しなくてもいい。数値の確認は月1回程度で良い。

挫折する人は自分に高いハードルを課すことで苦痛になり、目標や作業自体に絶望を覚えてしまいます。最初はシンプルにして、楽しむことに集中しましょう

2、習慣化

物事を継続する人は習慣に落とし込むのが上手です。どのようにすれば行動を続けられるのかを分かっているんですね。

習慣化が得意な人は自分の行動を望むとおりにデザインできます。以下を参考にしてみてください。

  • 時間・場所の固定:場所はできるなら外がおすすめです。外は誘惑が少ないですし、その場所に行ったら自然とアウトプットできるようになります。人は場所で何をするのかを決めているので、特定の行動と場所を結び付けてみてください。
  • If-Thenプランニング:「「(if)Xなら、(then)Yする」」といったように行動を起すトリガーを決めておくテクニックです。「お風呂に入ったら英語の勉強をする」「歯を磨く前に腕立てをする」というようにトリガーの前か後にやりたい行動を入れます。詳しい内容は『人生を変える目標達成テクニック「If-Thenプランニング」』をご覧ください。
  • 二重目標:確実に達成できる『最低目標』、自分が達成したい『最高目標』の2つの目標を持ちましょう。最低目標は「英単語を1個覚える」「腕立て1回」のような絶対に達成できる小さなものにするといいですよ。忙しい時などは最高目標は達成できなくても最低目標は達成できるので、モチベーションが持続して継続します。

行動は頻度が多いほど習慣化しやすくなります。ジム加入者を対象としたビクトリア大学の研究では、ジムに行く回数が週に4回より少ない人はエクササイズが習慣になる可能性が大幅に下がったが、週4回以上だと習慣化する可能性が大幅に高くなったことが分かっています。習慣では頻度に注目するといいでしょう。

個人的にはできれば毎日行い、週1~2回休むのがおすすめです。毎日なら何曜日にやるのかを考えなくていいので楽ですよ。

3、好きなことを発信する

自分の好きなことなら続けられますし、意欲が高いのでスキルをどんどん上達させられます。アウトプット前提でインプットしてみましょう。

おすすめのアウトプット内容は、

趣味
興味のあること
ついやってしまうこと

です。

自分が普段やっていること、やってみたいことを発信してみましょう。楽しみながらアウトプットできますよ。

アウトプットのネタ切れへの対処法

アウトプットするうちにネタが思い浮かばない瞬間があります。そんなときは下記の対処法を試してみてください。

  • 自分の悩みをアウトプットする:人は生存するために悩みや不満などに注意が向きやすいという特徴を持っています。そのことを活かして、尽きない悩みをテーマにアウトプットします。悩みについて調べて試すうちに解決策が見つかります。自分の悩みを解消して、さらにアウトプットできるので、一挙両得の方法です。
  • 知識・経験の幅を広げる:普段見ないようなメディアを見たり、新しいことに挑戦したりして、自分の知識・経験の幅を広げてみましょう。私は朝食を抜いて16時間断食をしていたんですが、時間栄養学を学んでから、朝食を食べるようになりました。こうして発見したことはアウトプットの内容にできます。
  • 複数のテーマを持つ:アウトプットのテーマが1つだと退屈しますし、内容が似通ったものなります。SNS映えスポットだけを投稿するのではなく、オシャレなファッション、ディープなグルメ、風変わりなアクティビティなどを投稿しましょう。テーマを複数持つとネタが潤沢になり、見る人も楽しめるメリットがあります。

アウトプットする内容がなくなったときは、インプット時間を増やすことも有効です。アウトプット時間が多いと、新しい考えや知識を取り入れる時間がなくなるので、ネタ切れを起こしやすくなります。アウトプットとインプットの適切なバランス、興味の幅を広げてみてください。

まとめ:アウトプットは人生を変える

何かを始めるのは怖いことではない。怖いのは何も始めないことだ。

マイケル・ジョーダン(プロバスケットボール選手)

アウトプットに苦手意識がある方も継続していけば得意になっていきます。自分がつまづいている点を明確にして、対策していきましょう。

アウトプットができない方は自分の行動から変えていきましょう。自分の行動を変化させて成功したら、その体験をアウトプットしてみてください。この一連の流れが自分の人生を変えて、他人の役に立つことができます。

アウトプットに慣れてきたら、誰かに貢献することを意識しましょう。人に役立つアウトプットについては以下をご参照ください。

アウトプットでは自分が好きなこと、そしてスキルを上げていくことを意識していけば、楽しいものとなります。日常での行動を変えたり、情報発信をしてみたりしてみてください。

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