知識を検索

Wellness

お金か好きか?幸せに生きるための賢い選択法

2024年10月24日

「お金?」「好きなこと?」

お金か、好きのどちらの選択肢を取るべきか迷ってしまいますよね。

収入が良くて好きな仕事を目指そうにも、プロになるのが難しい、生活が苦しいなどの問題があります。みんながなりたい仕事は高倍率なので、低賃金や激しい競争という過酷な環境で生き抜かなければなりません。

幸せに生きるためには、どうすればいいのでしょうか。

結論から言うと、お金と好きを両立する最良の方法は、生計を立てるために仕事をし、余暇で好きなことを追求することです。

お金と好きなことを両立するには、「好きを仕事」にする必要はありません。むしろ、「好きを仕事」にしないほうが好きなことを純粋に楽しめて、人生が充実することが多いです。

今回は「好きな仕事に固執すると不幸になる理由、多くの人が幸せになる生き方」を紹介します。理想に囚われずに、広い視野から自分の様々な幸せを大切にすることで、今すぐ幸福な暮らしを送ることができますよ。成功できなくて悩んでいる方、仕事選びで迷っている方におすすめの内容となっています。

好きで生きるは修羅の道

好きなことで生きていくのが難しい理由は、たくさんの人が目指す一方で必要としている人が少ないからです。

ケベック大学の研究では、みんなの好きなことの90%はスポーツ、音楽、芸術関係の仕事であり、全職業の3%しか占めていないことが分かっています。ほとんどの人は好きなものが一緒ですが、生活に不可欠な仕事ではないので需要が限られています。

そのような状況にも関わらず、みんながスポーツ選手やアイドル、クリエイターなどの「好きなものを仕事」にしようとすると、数少ない仕事をめぐって競争が激化します。好きな仕事をできない人が大量に溢れかえり、低い報酬や賃金で仕事をする人が出てくるため、好きなことでは生計が立てられなくなってしまいます。芸人やアイドル、俳優はアルバイトをしながら活動している人も多いですよね。

たとえ、競争に勝ったとしても、新規参入者が次々と出てくるため、高いパフォーマンスを出すために大きな労力を費やさなければいけません。大きなプレッシャーとストイックな生活から、トップアスリートでも心身ともに大きな疲労を抱えているという報告もあります。

「好きな仕事=幸せ」という呪い

「好きなことを仕事にすると幸せ」という考えに囚われると不幸になります。なぜなら、夢が実現しないと失望やアイデンティティの喪失を味わいますし、夢が実現してもレッドオーシャンでの競争や理想と現実の落差に苦しむことになるからです。

「好きな仕事=幸せ」を手放して、人間関係や趣味などの多種多様な幸せを追求したほうが幸福度が高くなります。幸福は1つのものから得られるのではなく、様々なものから得られるものです。好きな仕事に固執するあまり、家族やパートナーと一緒に過ごす時間、ただ没頭できる趣味といった幸せを犠牲にしないようにしましょう。

幸福や健康に最も大事なのは良い人間関係ということがハーバード成人発達研究で分かっており、仕事やお金よりも私たちに幸せをもたらすものはたくさんあります。仕事一筋の人よりも、子どもとのふれあい、家事、趣味、運動などの多様な活動をする人の方が幸せであることも研究で判明しています。

好きなことやお金に固執するのではなく、今の自分を幸せにするために何ができるかを幅広い視点から考えてみましょう。

趣味で好きなことをすればいいんじゃない?

産業革命が起こる前は、仕事は最低限で切り上げて、余暇を満喫することが人生の中心でした。仕事は不名誉なものであり、余暇を楽しむのが人生の目的という価値観を持っていたんですね。そのため、プライベートは家族や友人と過ごして交流を深めて、趣味にただ没頭するといった、穏やかな時間を過ごすことができました。

好きな仕事のために大切なものを犠牲にするくらいなら、仕事はあくまで生活の手段と割り切り、余暇を思いっきり楽しみましょう。仕事は給料やプライベートの時間を重視して、趣味として好きなことに打ち込むほうが充実した人生を過ごせます。好きな仕事に固執せずに、人手が必要な仕事に就くことで誰かの役に立ち、社会全体の幸福にも貢献できます。

好きなことを仕事にできたとしても、純粋な楽しみが失われる可能性が高いです。なぜなら、顧客からお金をもらうというビジネスの性質上、自分の楽しさよりも顧客が求めているものを提供することを優先しなければならないからです。

どうしても好きを仕事にしたい方は、空いた時間を使って、YouTubeやInstagramなどで好きなことを発信するのもいいでしょう。自分のコンテンツが評価されれば、独立できたり、企業から仕事を依頼されたりします。ただし、競争倍率がとても高いのは変わらないので、仕事にできたらラッキーくらいの感覚でいましょう。

好きなことは経済的な安定と心の余裕があったほうが楽しめるため、仕事よりも趣味のほうが適しています。仕事で生活の基盤、自由時間を得て、余暇で自分の幸せなこと、好きなことをしましょう。

まとめ:幸せになるのに、好きな仕事にこだわらなくていい

仕事選びの基準を「苦ではない」にすると、ラクに生きることができます。すごくやりたかった仕事でも「なんだか違うな」と思うことがあるように、最初は好きではない仕事でも「楽しい」と思えることがあります。仕事を楽しいものに変えることができれば、仕事でも私生活でも好きなことができます。

好きな仕事を追い求めるのもいいですが、自分の幸せを広い視野で考えてください。生活が苦しい状態で夢を追い続けるよりも、お金を十分に稼いで、余暇で趣味や大切な人との時間を過ごすほうが、人生が充実して幸せに暮らせるかもしれません。副業や趣味でも好きなことはできるので、やりたい仕事のために人生を犠牲にしないようにしましょう。

好きなことのために頑張り過ぎて、疲れてしまう方は以下のエントリをお読みください。仕事や生産性に偏り過ぎた価値観に対する答えを提示してくれています。

-Wellness