「お金をたくさん稼ぎたい」
「お金で幸せになれるのか」
このような思いを持っていませんか。お金には人を惹きつける大きな魅力がありますが、本質を知らない方は少なくありません。
お金は生きていくのに必要なものにも関わらず、難解な専門用語や表面的な定義による説明がされるため、理解が曖昧なままになっています。お金の本質を知らないままだと後悔や損をする可能性が非常に高くなります。
今回は「お金の本質と稼ぐ方法」を紹介します。
お金の本質を知れば、お金を稼ぐために大切なこと、お金がもたらす幸せの限界が分かりますよ。お金を使うすべての人に読んでいただきたい内容となっています。
お金の本質とは
お金に価値がある理由としては、「国が価値を保証し、皆がそれを信用しているから」というのが一般的な解説です。みんなが信用しているから価値があるというのはいまいちピンとこないですよね。
お金の本質は「労働の貸し借りツール」です。カフェでお金を出してコーヒーを買うとき、店員さんに働くことでコーヒーを提供してもらっています。お金を出して、相手に働いてもらっているのです。
会社から給料がもらえるのは自分が労働したからです。働いて得たお金で、自分が生活するために様々な人に働いてもらっているんですね。お金をたくさん持っていると多くの人に働いてもらえるので、みんながお金を欲しがるんですね。
お金を稼ぐために大切なこと
お金を稼ぐには相手が欲しいモノを提供する必要があります。自己満足を満たすためだけのモノは誰も欲しがらないので売れません。「人の役に立つこと」でお金を得ることができるんですね。
では、より多くのお金を稼ぐにはどうすればいいのでしょうか。
より多くの人に役に立つことです。そして、たくさんの人から求められるには希少性が重要となります。
なぜなら、モノの価格は「どれくらいの人が欲しがるのか」という需要、「どれくらいの人が供給できるのか」という供給のバランスで決まるからです。これはサービスにも当てはまります。
モノをたくさんの人に売る、高い価格で買ってもらうには希少性が高いことが必須です。
なぜ希少性が大切なのか
希少性は人から求められる必要性の高さのことを示し、需要が多くて供給が少ないものは希少性が高くなります。
トレント大学の実験では、人は希少性のある物に高い価値を感じ、豊富な物よりも選びやすく、高い価格を払うことが分かっています。ペットボトルの水のように必要とする人が多くてもありふれたモノならば希少性は低いため、価格も低くなります。反対に、先進的で高品質な医療のように必要とする人が多くて手に入りにくいモノであれば希少性が高いため、価格が高くなります。
1人が提供するモノを10人で欲しがっている場合(=希少価値が高い)、提供者の1人は10人の中から一番高く買ってくれる人にモノを売ればいいので、高い価格で売れます。10人が提供するモノを1人が欲しがっている場合(=希少価値が低い)、提供者の10人はモノを買ってもらうために一番安く売らなければならないため、低い価格でないと売れません。希少価値が高いものは供給数を増やせば、値段が下がったとしても多くの人に売れるので、莫大な利益を得ることができます。
お金を稼ぐには、「他人にできないことが自分はできる」という自らの希少価値を上げることが重要となります。
お金の本質から考える「稼ぐための3つの方法」
お金を稼ぐには、自分の好きなこと・得意なことを追求して、知識・スキルを磨きましょう。自らの能力を高めながら質の高いアウトプットをしていると、自分にしかできないことが増えて、希少性が高まります。
希少価値を高めるために大切なことは常に自らの能力、アウトプットをより良いものにするために継続することです。進歩し続けないと他人に真似されたり、追いつかれたりして、希少性が減っていきます。
お金を稼ぐ3つの方法を紹介します。
1、自分らしさを極める
自分らしさを極めると唯一無二の存在になることができます。誰でもできることやただの模倣は大勢との競争になるため、希少性はほとんどありません。
しかし、自分らしさを極めると他の誰かに負けることはありません。自分らしさであなた以上の人はいないからです。
仕事が好きな人は生産性、創造性、他人とコラボする能力が高いことがノースカロライナ州立大学のメタ分析で分かっています。好きなことを仕事にすると持続的に成長でき、新しいアイデアを生み出せます。
自分の好きなものを追求しましょう。没頭できるものなら、楽しみながらスキルを大幅に向上させることができます。しかし、自分らしさだけを見ていると視点が狭まって独りよがりになるため、誰かの役に立つという視点でアウトプットしてください。
自分の好きが分からないという方は、「ジャーナリング」がおすすめです。ジャーナリングは自分の思いを書き出す手法で、以下の記事で紹介していますのでご覧ください。
2、新しい挑戦をする
新しい挑戦をしましょう。新しいモノは新たな価値になり、競争相手はいないので、希少価値がとても高くなります。
新しいモノはサービスや製品を作ることだけに限りません。ちょっとした行動や工夫でも新しい挑戦になります。
ノースウエスタン大学の研究によると、数々の成功を収めた人は試行錯誤を重ねて、成功してからリソースを集中させていたことが明らかになっています。成功させるにはたくさんの挑戦が必要ということですね。
イーロン・マスクはスペースX、テスラ、PayPalを創業していますが、小さいころからロケットを飛ばしたり、プログラミングを勉強したり、ゲームソフトを売ったりしています。Amazonはオンライン書店で成功した後も、Amazon Music、Amazon Prime Video、家電や生鮮食品まで幅広いサービスに提供しています。イーロン・マスク、Amazon創業者のジェフ・ベゾスはどちらも世界長者番付・億万長者ランキングで1位になっています。
3、資産を所有する
お金を増やすには資産を所有しましょう。自分の資産を他人のために使うことでお金を稼ぐことができます。
会社員などの時給労働で稼げる金額は限度があります。年収ではほとんどの人が1000万円以下で内閣総理大臣でも4000万円程度です。
しかし、株式会社ZOZOを創業している前澤友作さんは、『日本長者番付2023』によると総資産額は2390億円で日本の中で28位となっています。株式会社ZOZOの配当金は株式売却前は約24億円、売却後は約16億円とされていますので、総理大臣よりも多くの収入を株式配当金で得ているのですね。しかも、日本の上場企業経営者において、1億円以上の株式配当金をもらっている人は100人以上もいます。
フランス経済者のトマ・ピケティ氏の名著『21世紀の資本』によると、過去200年以上のデータを分析した結果、資本収益率(r)>経済成長率(g)の関係式で成り立つという結論が出ています。資本収益はお金、工場、不動産などの資本から得られる収入で、経済成長は労働によって得られる収入です。つまり、労働から得られる収入よりも、株式投資などでお金を運用した収益の伸び率が高いということです。
資産を所有するために、自分のスキルを高める、新しい挑戦することに加えて、無駄な費用を削って、少額でいいのでインデックスファンドなどに積立投資しましょう。
まとめ:お金はみんなが協力できる魔法のツール
お金は「労働の貸し借りツール」で、「相手の欲しいものを提供する」ことで稼ぐことができます。
希少性が高い仕事ほどお金を多く貰えるので、自らの希少価値を上げることが大切です。お金を使うと誰かに働いてもらえるので、食べ物、住む家などの問題は解決してくれます。
しかし、対人問題、コミュニケーション下手、自らの性格・能力などは専門家の助けは借りることができても、自分で解決するしかありません。他人、生まれ持った顔などはお金や自分でも解決することはできません。お金は何でも解決してくれる万能ツールではないので、注意しましょう。
「世の中はお金がすべてだ」と言う人がいますが、お金は労働の貸し借りツールといった認識があれば「みんなで協力し合うことが重要だ」「人は一人では生きてはいけない。誰かに助けてもらう必要がある」と述べているに過ぎません。人は社会性で繁栄してきたので、ごく当たり前のことを言ってるんですね。
お金を執拗に追い求める人は「自分のためにより多くの他人に働いてもらいたい人」ということが分かります。お金で人に働いてもらっても、好意、友情、愛情、尊敬などは手に入らないので、自分が満たされることはありません。
とは言っても、お金があるほど多くの人に働いてくれますので、豊かな暮らしを送りやすくなるのは事実です。
お金を稼ぐために、
- 専門分野のスキルを伸ばす
- 副業で新しいことをやる
- インデックスファンドの毎月自動積立
をしてみてくださいね。
人生に不満を感じている人は、自らの価値観に沿って正直に生きることがおすすめです。正直に生きる方法やメリットについては、以下の記事を紹介していますので見てみてください。