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せかせかしてる人は疲れる!対処法とやめる方法でストレスフリーに

2023年12月16日

「何かをしていないと落ち着かない」
「せかせかした人が苦手」

このように感じていませんか。せかせかしてると、本人に限らず、周りにいる人も疲れてしまいますよね。

今回は「せかせかで疲れる理由と対処法、やめる方法」を紹介していきます。せかせかしている人はせかせかのデメリットを知り、やめることができるようになります。せかせかしている人に悩まされている人は対処法を知って、ストレスを和らげることができますよ。

せかせかしている人の特徴

まずは「せかせか」の意味を確認してみましょう。

動作や言葉などがせわしくて落ち着きのないさま。
「—(と)動き回る」「気ばかり—する」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

常に何かをしていないと気が済まない、じっとしていられない、いつも忙しくしているといった人はせかせかしている人と言えそうですね。早口、早歩き、早食い、のんびりできないといった特徴もあります。

せかせかしている人は心理学ではタイプAとも呼ばれ、虚血性心疾患という心臓の血管が詰まりやすくなる病気のリスクが高いことで知られています。短気、せっかちなどの行動パターンを持つ傾向の人ですね。

タイプAの主な特徴としては、

  • いつも時間に追われている
  • 達成欲求が強い
  • 競争心や野心がある
  • 些細なことでイライラしやすい
  • 敵意を抱きやすく、攻撃性が高い
  • 感情的になりやすい

などがあります。

このように書くとせかせかしていることはデメリットが多いように思えますが、仕事が早く有能で目立ちやすいという特徴があります。社会的にも成功する人も多いですが、敵を作りやすいです。

せかせかしているとなぜ疲れるのか

せかせかしている人は常に考え事をしたり、動き回っていたりするため、神経を張り詰めたままで交感神経が優位になり、リラックスできないので疲れやすくなります。

交感神経が活発になっていると心拍数が高くなり、血圧が上昇し、呼吸も早くなります。このような状態だと体は休まりませんよね。反対に副交感神経が優位になると、心拍数が下がり、血圧が低くなり、呼吸が遅くなります。ゆっくりと過ごすことで副交感神経を活発にでき、リラックスできます。

せかせかしている人は交感神経が優位になりがちで、ゆっくりと過ごすことが苦手な人が多いです。休息時間もスマホをこまめにチェックしたり、有意義に過ごすことを意識してしまい、十分に休めません。

せっかちな人は自分にも厳しいですが他人にも厳しいことが多いです。他人に大きな期待を抱きやすいので、予想通りの結果が得られないと勝手に失望したり、あきれたりするので人間関係が悪くなります。他人に期待することのデメリットについては以下の記事をご覧ください。

せかせかしてる人への3つの対処法

周りにせかせかしている人がいると自分もせかされているような感じになったり、気を遣ったりしてしまうことも多いと思います。せかせかしている人への対処法を紹介します。

1、気を遣う必要はない

いつもせかせかしている人に合わせる必要はありません。自分の機嫌は自ら取るもので、他人に取ってもらうものではありません。

人は自分を変えることはできますが、他人を変えることはできません。せかせかしている人の機嫌を取ったとしても一時的に機嫌が良くなるかもしれませんが、すぐに悪くなります。

なぜなら、せかせかしている人の行動パターンがイライラに結びついているからです。まさに焼け石に水ですね。

せかせかしている人を気にするのではなく、自分が楽しく過ごせることに集中しましょう。

2、距離を取る

せかせかしている人とは距離を取りましょう。自分からわざわざ近寄っていかないようにします。

気分や行動は無意識に伝染します。インディアナ大学の研究によると、他人のネガティブなツイートを見た人は自らもネガティブなツイートが増えてしまうことが分かっています。せわしくしている人が近くにいると自分も余裕がなくなって、せかせかした気分になります。

せかせかしている人とはなるべく関わらないようにして、自分が一緒にいて心地よい人といるようにしましょう。

3、目の前のことに集中する

せかせかした人と仕事でどうしても関わらないといけない、自分と席が近いなど距離を取ることができない場合もあると思います。そのようなときは目の前のことに集中するスキルを身に付けましょう。

せかせかしている人に対して、「嫌だ」「緊張させられる」と考えているときは目の前のことに集中できていません。仕事に没頭できているときは周りのことは気になりませんよね。

今この瞬間に集中できている状態を「マインドフルネス」といい、意識的に鍛えることができます。鍛える方法は簡単で、仕事などの自分のやりたい活動に意識を向けて、「周りがうるさい」と他のことに気が逸れたら、自分の活動に意識を再び戻すことを繰り返すだけです。

マインドフルネスのスキルを高めることで、せかせかした人があまり気にならなくなるようになります。マインドフルネスについて詳しく知りたい方は以下の記事をみてみてください。

せかせかをやめる3つの方法

せかせかしているのを中々やめられないという悩みを持つ方も少なくありません。せかせかをやめる方法を紹介します。

1、ゆっくり考える・動く

せかせかしている人は思考や動作をゆっくりにしてみましょう。

せかせかしている人は思考や動作が早いです。これらの特徴は一見すると良いイメージですが、短絡的な答えに飛びついて大きなミスや後悔をしたり、心身が休まらなかったりするというデメリットがあります。

問題があってもすぐに結論を出そうとするのではなく、

  • 自分の答えに疑問を投げかける
  • 反対意見に目を通す
  • 様々な人の視点で考えてみる

といいでしょう。

一般人よりも3倍近く正確な予測をするスーパー・フォーキャスターと呼ばれる人は、答えを何度も考え直すということが研究で明らかになっています。自分の考えをじっくり見直すことで正しい答えを導き出せるようになりますし、偏見や先入観、思い込みであるバイアスを避けることができます。

ゆっくり動くだけで副交感神経の働きを高めることができます。ゆっくりと話す、食事をする、家事をする、本を読むなどを意識することで、リラックスでき、ストレスも減ります。特に深呼吸はいつでもできるので、おすすめです。

せかせかをやめるためにスローペースを意識して取り入れてみましょう。

2、ゆっくりすることを楽しんで、自分を労わる

せかせかしている人はゆっくりと休むことに罪悪感を感じてしまっている場合が多いです。急いでやれば、あれもこれもできたのにと考えてしまい、ゆっくりできないんですね。

しかし、いつも効率を求める考え方や行動は心身が休まらないため、疲弊して、燃え尽きてしまいます。休息は日々を充実させ、自らのコンディションを整えるためにも絶対に必要です。

ゆっくりとするおすすめの活動は、昼寝、散歩、入浴、サウナ、ぼーっとするです。自分を労わる活動としては、心拍数が上がる有酸素運動、筋力トレーニング、睡眠時間を増やす、やらないことを増やすですね。有酸素運動はストレス減少に大きな効果を発揮するので、張り詰めた気分も緩和しますよ。

せかせかする人は頑張ってしまう人が少なくないので、意識的にゆっくりと習慣を持つことが大切です。

3、せかせかの本当の原因を特定する

自分がせかせかしている原因を特定してみましょう。せかせかする理由が分かれば、対処するのは容易になります。

まずはせかせかしてしまう原因をメモ帳に書いてみましょう。自分が書いたものを土台により深い思考や感情にどんどん掘り下げていくのがポイントです。

せかせかの原因を書いていくうちに、

  • 他人から認められたい
  • 気持ちに余裕がない
  • イライラしている
  • 何かをしていないと落ち着かない

といった本当の問題が見えてきます。

これらの問題を解決していくというステップを踏んでいくと、そもそも「せかせかする必要はなかった」ことに気づいていくでしょう。日記などで自分の思考や感情を書いておくという「エクスプレッシブライティング」を実践すると、せかせかするなどの個人的な問題に対処しやすくなりますよ。詳しいやり方は以下の記事をご覧ください。

まとめ:せかせかには余裕を持つことが大切

せかせかは焦り、怒り、不安がトリガーとなることが多いので、自分の気持ちを冷静に受け入れて対処することが大切です。自分でせかせかしているなと気づいたら、深呼吸して、落ち着いてからペースを落としてみましょう。せかせかしている人が周りにいるなら、機嫌を取ろうとしない、距離を置く、目の前のことに集中することを実践してみてください。

せかせかをやめたのに疲れを感じる方は食事、運動、睡眠の生活習慣が原因である可能性があります。生活習慣は疲れと直結しているので、見直してみると疲労が改善されるでしょう。

せかせかなどの感情はコントロールすることができます。様々な感情のコントロール方法を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

私は仕事の休憩中に深呼吸をすることで、自分のペースを落とすようにしています。集中して仕事をしていると、呼吸が浅くなって疲れやすくなるんですよねー。

せかせかに対処するためのおすすめ本

「感情」は最強の武器である: 「情動的知能」という生存戦略

「感情」は最強の武器である: 「情動的知能」という生存戦略
この本を読めば、感情の役割、機能、コントロールする方法が分かります。
感情の持つパワーを知ると、優れた判断力を発揮でき、毎日をポジティブに過ごすことができます。
人の行動や思考に関わる感情は生活にとって欠かせないものなので、すべての人のおすすめです。

奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために

奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業――この生きづらい世の中で「よく生きる」ために
この本はストア派の哲学者エピクテトスの教えがまとめられていますが、コントロールの二分法、リアプレイザル、期待効果、メタ認知などの現代でも役に立つテクニックの基礎となる考え方が満載です。
経済的な成功、高い地位、人気などがなくても、本当の自由を享受して幸福に生きる方法を知ることができます。
生きづらい、自由でありたいと思っている人におすすめです。

せかせかに対処するためのおすすめ体験

入浴

ぬるめのお湯(38~40°)に浸かることで副交感神経が活性化して、リラックスすることができます。
入浴はスマホを持ち込まずに、デジタルデトックスしましょう。
入浴剤などを入れると入浴自体がさらに楽しくなります。リラックス効果のあるラベンダーなどの芳香剤が使用されているのがおすすめですよ。

有酸素運動

有酸素運動は心拍数を上げることが大切です。心拍数を上げることでストレス、ネガティブな感情への予防・対処方法として効果を最大限発揮できます。
運動時間は少なくとも20分から30分で週2回以上の運動がおすすめです。
早歩き、ランニング、サイクリング、バーピーなどの好きな運動をお選びください。

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