肌、特に顔は第一印象として重視されるので、日頃から気にされている方も多いと思います。しかし、いくら美容で気を付けていても、困るのがニキビです。顔にニキビがあると自分でも気になりますからね。
今回は「ニキビを増やす・減らす食事とは?」を調べた研究を紹介します。どのような食品を食べれば、ニキビが増減するのかが分かるようになりますよ。
本研究では、アジアの料理がニキビに与える影響を調査しています。タイの青年および成人2,467人を対象に、ニキビの重症度と食事、生活習慣との関連を調べてくれています。具体的には、ニキビの重症度、運動、睡眠、水分摂取、喫煙、飲酒、過去3か月間の食事などを参加者に答えてもらったんですね。
結果は、
- 参加者において、軽度のにきびの有病率は52%、中等度のにきびの有病率は22%、重度のにきびの有病率は8%であった。にきびが認められなかったのは18%であった。
- ニキビの重症度リスクを、週100g以上のチョコレートは29%。週3回以上の脂っこいものや揚げ物は84%増加させた。白米は、摂取しない場合と比較して、ニキビの重症度の増加と関連していた。しかし、玄米の摂取は糖質量、血糖指数(GI)が低く、ニキビの重症度悪化リスクの増加とは関連していなかった。
- 逆に、ニキビの重症度リスクを、週3杯以上の無糖で牛乳不使用の紅茶は40%、週3回以上の野菜は26%減少させた。
- 交絡因子を調整した結果、乳製品、菓子類、スナック菓子、甘い飲料の摂取はニキビの重症度に影響を及ぼさなかった。
とのこと。ビタミンやミネラルなどの栄養分が少なく、脂質や糖質がただ多い食品はニキビを増加させるということですね。
ちなみにこの研究では、睡眠時間が1日6時間未満は1日8時間以上と比較して、重症度悪化リスク増加と関連していました。過去の研究から、菓子類、スナック菓子、甘い飲料の摂取はニキビを増やしやすくなることが確認されているので避けたほうが無難でしょう。お茶はニキビを減らすという研究もあります。
ニキビを減らすには、野菜をたくさん食べて、紅茶、お茶を適度に飲みつつ、脂っこいものや糖質が多いものをできるだけ食べないといいでしょう。私は気を付けているんですが、時々、唐揚げ、アイスクリームを食べたくなるんですよねー。もちろん、たまに楽しむ程度なら問題ありませんが。
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・「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法―美肌には化粧水もクリームもいりません
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これらの本は美肌になる方法を教えてくれます。
美肌になる方法としては、洗顔料を使わずにゆるま湯洗顔をして、タオルで優しくふき取るだけで肌に何もつけないというシンプルなスキンケアです。
私は、何もしないでも皮膚はうるおいを保つようにできているというこの本の主張に同意できました(現代の女性のように洗顔料を使わないと落ちないようなメイクを使っている人は別ですが…)。
というのも、狩猟採集民の人が洗顔料や化粧水、保湿クリームに代わるものを使用していたと思えないんですよね…