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ジャストインタイム学習で圧倒的な成長を目指せ!知識と行動が大事なワケ

2023年10月13日

「インプットしているが成功できない」
「無駄な知識を学んでいるような気がする」

これらの悩みを解決します。みなさんはもしものときに備えて知識を学ぶということをやっていませんか。

目的や興味関心がなく、普段使わないことを勉強しても人はすぐに忘れます。いくら知識だけを詰め込んでも時間の無駄になります。

そこで今回は、自らの成長スピードを劇的に上げる「ジャストインタイム学習」を紹介します。ジャストインタイム学習は必要とするときに必要な知識を学ぶことです。ジャストインタイム学習法の強みは、必要な知識と行動に集中することで上達や成果をすぐに実感できることです。

ジャストインタイム学習は学習と行動がセットになっており、記憶に残りやすいだけなく、応用力や判断力、行動力が身に付きます。

ジャストインタイム学習とジャストインケース学習

勉強には、「ジャストインケース学習」と「ジャストインタイム学習」という2つの学習法があります。
それぞれの学習法、特徴を紹介します。

ジャストインケース学習

ジャストインケース学習とは、「もしもの場合に備えて知識を学ぶ」という意味です。「いつか使うかもしれない」と思って、様々な知識や資格を得ようとする学習法です。

現代は情報で溢れているので、趣味を除いて、自分が使わないような知識を学んでもキリがありません。別の有益なことに使えたはずの多くの時間やお金を無駄に費やすことになります。

しかも、時代の移り変わりの激しい昨今では、「いつか役に立つかもしれない」と思って学んだものが、すぐに使えなくなってしまいます。ジャストインケース学習は、リスクとコストが非常に高い学習法と言えます。

ジャストインタイム学習

「ジャストインタイム学習」とは、「必要な時に必要な知識を学ぶ」という意味です。今の自分に必要な知識を学べばいいので、すぐに実践できて、時間やお金が無駄になりません。

学ぶ目的が明確でハッキリしているので、すぐに行動することができ、成果や成長もすぐに実感できます。非常に効率的で、新しい知識を学ぶのに最適です。

時代の流れが早い今の社会では、ジャストインタイム学習が特に重要になっています。新しい知識をすぐに実践し、体験して得た知識から改善というループを繰り返していくことが圧倒的な進歩というアドバンテージになるのです。

必要な時に学んで実践することが前提にあるので、「すぐやる」ことにもジャストインタイム学習は優れています。

ジャストインタイム学習が効果的な5つの理由

ジャストインタイム学習は学習法として定着しやすい5つの特徴を兼ね備えています。これらの特徴は科学的にも効果が実証されている勉強法です。

  1. 想起:知識を思い出す
  2. 間隔:繰り返し知識を使う
  3. 交互:どのような知識を使えばいいのかを考える
  4. 多様:様々な種類の知識に触れる
  5. 体験:フィードバックがある

それでは1つずつ見ていきましょう。

1、想起練習

想起練習は「知識を思い出す」という学習法で、記憶を呼び起こすことで神経回路が強化されて記憶力が向上します。

ワシントン大学の研究ではテキストを読んだ後にテストを受ける人は、テストを受けない人よりも50%も多くの情報を覚えていたということが分かっています。1.5倍も差が出るならやらない手はありませんよね。

行動する際には学習としてインプットしたものをアウトプットする必要があるため、ジャストインタイム学習は想起練習と同じ効果が見込めます。想起練習には他にも、様々な状況で知識をすぐに引き出せ、幅広い問題に応用できるようになるという効果があります。

2、間隔練習

間隔練習とは短期間で知識を集中的に詰め込むのではなく、時間を空ける勉強法です。時間を置くことで記憶が統合できるため、学びがより定着しやすくなるんですね。

学生を対象とした実験では外国語の勉強をした後に6回の復習をしてもらい、その間隔を以下の3つのグループに分けました。

  1. グループ1:1日で6回の復習
  2. グループ2:1日おきに1回の復習
  3. グループ3:1か月おきに1回の復習

その結果は、

・グループ1 の平均点が最下位だった。それとは対照的に、グループ2は1より約30%、グループ3は1より約50%高い平均点を取った
同じ勉強量にもかかわらず、1日の短期集中型よりも、復習セッションの間隔を空けたグループのほうが、長期的な記憶に効果があった

とのこと。間隔練習も学習効率を50%ほど高める効果があるんですね。知識を統合させるには睡眠が有効なので、最低でも1日を空けてから復習しましょう。

知識を学ぶだけでなく実践すると、自然と間隔練習になりますよ。

3&4、交互練習&多様練習

交互練習とは学習内容をランダムに混ぜ合わせることで、多様練習は幅広い知識を学ぶことです。解法のランダム化、知識の多様性があることで、問題に対する識別力が身につくようになります。この2つの練習法によって、未知の問題も解くことができるようになるんですね。

交互練習、多様練習も学習の効果はお墨付きで、数学のテストでは集中して1つのことを学ぶ集中練習よりも交互練習のほうが翌日のテストの成績が25%アップし、1か月後のテストでは76%もアップしたことが南フロリダ大学の研究で判明しています。

多様練習では子ども対象に体育の授業で玉入れを「①90センチ」「②60センチと120センチの両方」の2つのグループに分けて12週間、練習してもらうという実験をしました。本番は玉入れを90センチの距離から投げてどちらが上手くできたかをテストしたところ、90センチだけを練習したグループよりも60センチと120センチの両方で練習したグループのほうが圧倒的に成績が良かったという結果になりました。

驚いたことに、本番の90センチから投げる練習を集中的に行った子どもよりも、90センチの距離から投げる練習をまったくしなかった子どものほうがより上達していたのです。多様練習で60センチと120センチで投げていたため、異なる条件下でも成功できる技術が身についていたんですね。

交互練習と多様練習でより技術や知識を高めつつ、応用が効くようになります。

5、フィードバック

ジャストインタイム学習では知識を学びっぱなしにするのではなく、行動を起こすため、フィードバックを得ることができます。フィードバックは正解、不正解だったのかが分かるので、正しい行動を考えて修正することができます。

ワシントン大学の研究では、フィードバックはテストの結果にポジティブな影響を与えることが明らかになっています。フィードバックはテストの成績を上げてくれるんですね。

成功者がまず行動が大事だというのはフィードバックを得られるからですね。自分の体験自体が貴重な価値になります。

知識だけでなく行動が伴うと学ぶ楽しみだけでなく、結果を確認して試行錯誤することも楽しくなりますよ。

ジャストインタイム学習の基本

ジャストインタイム学習では、明確な目的と目標を持ちましょう。

「プログラミングを学ぶ」「英語を話せるようになる」などの曖昧な目標はNGで、「副業をするために、プログラミングでWEBメディアのサイトを複数作ってみる」「転職活動のため、TOEIC900点以上を取る」は明確な目標はOKということですね。

目的と目標がなぜ大事なのかというと、どんな行動を取ればいいのかがハッキリとするからです。NG例だとどんな行動を取ればいいのかが分かりませんよね。OK例ではどのような行動を取ればいいのか一目瞭然ですので、モチベーションが上がります。

ジャストインタイム学習では必要とされる知識、行動が明確になる目的と目標を立てることが大切です。

ジャストインタイム学習の3つのポイント

明確な目的と目標が決まった後は行動に移っていきます。ここではジャストインタイム学習を実践する際のポイントを述べていきます。

ポイント1:「全体」から「個別」

未知の分野を学ぶ際には、全体から個別に勉強すると記憶に定着しやすくなります。全体像を最初に学ぶことで、個別知識が何のためにあるのか、どの段階を学んでいるのかが分かるんですね。

最初は初心者向けの基礎から入りましょう。最初に全て網羅されている基礎の本を選ぶと難しそうに感じて、勉強意欲が削がれてしまいます。漫画の解説、初心者向けのものを選ぶといいでしょう。

新しい分野は基本的な概念を学び、例外は後回しにしましょう。最初は王道から学ぶことで基礎を実践し、例外は後から徐々に学ぼうとすると効率的です。

ポイント2:複数の視点に触れる

1冊だけでなく何冊かの本を読むことで複数の視点にふれましょう。

複数の本を読む理由は、

  • 重要な知識
  • 共通認識
  • 誤った情報の識別

を得られるからです。

専門家が本の著者であっても本の内容に間違いがあったり、納得がいかなかったりすることがあります。複数の本を読むことで情報の信頼性を確認し、学びたい分野の理解を深めることができます。

例えば、プログラミングを新しく始める際には、プログラミングに関する本を3冊ほど読み込みましょう。本を選ぶ際には同じ著者ではなく、別の著者を選びましょう。1冊目の著者がセミナー講師だったら2冊目の著者は現役プログラマーにするなど、異なる経歴や仕事内容など多様性を持たせると広い視点や多くの知識を得ることができます。

ただし、注意なのは複数の本を読もうとすることで行動へのハードルが上がるようでしたら、自分のお気に入りの1冊を読みながらすぐに実践しましょう。一番ダメなのは行動しないことです。

ポイント3:小さく始める

学習や行動は小さく分割して、失敗のしようがないくらい小さなものにします。語学の勉強なら参考書を開くといった具合ですね。体調が悪い時でも毎日実行できるような行動にしましょう。

小さく始めれば、

  • コストが少なくて済む
  • 始めやすい
  • すぐに完成する
  • 継続しやすい
  • 修正しやすい
  • すぐにやめられる

というメリットがあります。

完璧なものを作ろうとすると先延ばしになりがちですが、試作品を作ろうと思えばすぐに動くことができますよね。少ない労力やコストであるため、物理的・心理的なハードルも下がります。

小さく始めることで行動を促進して、貴重な知識・経験を得ることができます。

一生のうちに身に付けるべきおすすめの知識

現在のところ、目標がないという人もいると思います。そんな方は生活を送る上で役に立ちやすい知識を学んでみましょう。以下のとおりです。

  • 健康(食事、睡眠、運動)
  • お金・投資・節約術
  • 仕事・副業
  • マインドフルネス
  • 好きなこと

マインドフルネスはGoogleが社員研修に導入しているほどで、心の健康や集中力やセルフコントロール力の効果が実証されています。好きなことは幸福度や人生の満足度を上げて、自分の人生を豊かにしてくれます。

まとめ:ジャストイン学習はインプットとアウトプットの両立

ジャストイン学習では必要な知識を効率よく学ぶことができます。常に勉強と行動をセットにしておく習慣をつけておきましょう。

ジャストイン学習は勉学だけでなく、仕事、読書、スポーツなどの幅広い分野で使えます。問題解決、目標に向かって、継続することが大切です。

さらにレベルの高い学習法を身に付けたい方は「超一流のプロになる!チェスと武術の達人が教える至高の習得法」を読んでみてください。世界チェス選手権ベスト4、全米ジュニアチェス選手権を優勝、さらに中華杯国際太極拳選手権で優勝しているジョッシュ・ウェイツキン氏が全く異なる分野でトップレベルになった技術を深く磨く方法を教えてくれますよ。何らかの才能が欲しい方は以下の記事をお読みください。

私は読書で必要な知識を集中的に学んでいます。頭に入れるだけと行動するのでは、定着率が全然違いますし、アウトプットはなんだかんだ楽しいんですよね。

学習のおすすめ本

マインドセット「やればできる! 」の研究

マインドセット「やればできる! 」の研究
勉強や学習において、個人の考え方であるマインドセットは特に大切です。
この本はなぜ成長マインドセットが重要なのかを豊富な研究や実例で説明してくれます。
成長マインドセットは勉強だけでなく、人間関係、ビジネス、スポーツにとても役立つので、すべての人に読んでほしい本です。

使える脳の鍛え方

使える脳の鍛え方
こちらの本は効率的に学習する方法を紹介してくれています。
脳の学習の仕組み、効果的に学ぶためのポイント、具体的な勉強法が分かるので、特に受験生や社会人におすすめの本です。

学習のおすすめ動画

Kurzgesagt – In a Nutshell

Kurzgesagt – In a Nutshell


「Kurzgesagt – In a Nutshell」はYouTubeチャンネルで教育的なアニメーションを公開しており、チャンネル登録者数 2000万人以上で世界的な人気を誇っています。
動画は科学、技術、心理学など多岐に渡っており、科学的なエビデンスを重視したもので青年から大人が楽しめる内容となっています。
「人間の意識の起源」「文明は崩壊の危機に瀕しているのか?」「人生を変える方法」といった知的な興味をそそられるものが多いので、好奇心旺盛な人におすすめのチャンネルですよ。

フェルミ漫画大学

フェルミ漫画大学

こちらのYouTubeチャンネルは、本の内容をアニメーションの漫画で分かりやすく紹介してくれています。
講師と生徒の対話形式になっており、ユーモアのあるやりとりがあるので見ていて楽しいですよ。
私は動画の音声だけを聞いて、オーディオブックみたいにして聞いています。

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