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セイバリングで幸せを感じる瞬間を増やそう!人生を楽しむ達人になる方法

2024年4月17日

今がつまらないと感じていませんか。

体の不調や疲労がないのに、楽しめないときはありますよね。では、どうすれば毎日を楽しめるようになるんでしょうか。

それは「セイバリング」です。

セイバリングとは楽しい瞬間を意識的に味わうことです。セイバリングは訓練で鍛えられ、この能力が高いほど人生の幸福度が上がります。

今回は、

  • セイバリングとは何か
  • 3つのセイバリング戦略
  • セイバリングを阻む3つの悪癖

を紹介します。

楽しい瞬間を邪魔する要因を避けて、心から味わえるようになりますよ。人生を後悔するような生き方ではなく、現在を大事にする生き方を身に付けられます。

セイバリングとは何か

セイバリングとは、人生のポジティブな経験に目を向け、その価値を味わう能力のことです。

セイバリングは訓練できるスキルで、楽しいことを発見する・味わうという2つの要素から成り立っています。そのためには、ポジティブな部分を見つけ出し、注目する必要があります。

ディズニーランドに行ったような、一見楽しそうな出来事でも「夢のような世界」「人が多くて疲れる」「何が楽しいのか分からない」と人によって様々な感じ方があります。物事への向き合い方によって楽しめるかどうかに違いが出ます。

セイバリングの力を高めるほど人生が楽しくなり、幸せに直結します。

セイバリングの3つの戦略

幸福にはポジティブ感情、生活満足度の2つが欠かせません。幸福度を上げるため、セイバリングの3つの戦略をリエージュ大学による研究から紹介します。

  • ポジティブマインドフルネス喜ばしい経験に意図的に意識を向けて味わうことで、ポジティブな感情の強度と頻度を増やしてくれます。ランニングで走っているときに、息が上がってツラいことではなく、爽快感や充実感に意識を向けることですね。
  • セレブレイティング:ポジティブな出来事を他者と共有して祝う手法です。ポジティブな出来事の影響以上に、正の感情を増加させ、免疫反応までも改善することが分かっています。「行きたかった大学に合格した」「仕事で成果を認められた」などのプライベートや仕事の嬉しいニュースを他人と分かち合うことで、さらに嬉しい体験を追体験できます。
  • ポジティブなメンタルタイムトラベル:好ましい体験を鮮明に思い出したり予期したりするテクニックで、幸福感と関連しています。過去の楽しかった思い出、将来の希望などを思い描くことで幸せな気分に浸れます。

どのテクニックもポジティブな側面に目を向けて、意識を集中させることは共通しています。些細なことでもいいので、日頃から楽しい、嬉しい、気持ちいいといったポジティブな体験に意識を向けて味わうといいですね。

セイバリングを阻む3つの悪癖

先ほど紹介したリエージュ大学の研究からセイバリングを阻む3つの悪癖を紹介します。これらをやめるだけでも日常のポジティブ感情、人生の満足度を増やすことができます。

ディストラクション:ポジティブな体験とは関係のないことに気を散らすことで、喜びを損なわせます。注意散漫な人によくみられ、長期的な幸福度に悪影響があります。目の前のことに集中せずに「職場であの人に言われたことが気に食わない」「早く家に帰って勉強しないと」と考えることですね。
あら探し:短所や欠点などのネガティブな要素を探し出して、悪いところにフォーカスすることを言います。プラス面ではなく、マイナス面ばかりに注目するので、幸福、楽観主義、自尊心、人生の満足度を下げます。無意識にやってしまう人も多いので注意しましょう。
ネガティブなメンタルタイムトラベル:過去の嫌な出来事を思い出したり、将来への否定的な結果を予期したりすることです。「あいつから言われた悪口にいまだに腹が立つ」「自分はどうせ人間関係で失敗し続ける」のようなネガティブな思考をグルグルさせるという具合ですね。ネガティブなメンタルタイムトラベルは自尊心の低下、反芻の増大、重度の抑うつ症状と関連していることが明らかになっています。

ポジティブではなく、ネガティブに意識を向けると不満が溜まります。ネガティブに注目していることに気づいたら、ポジティブに解釈するという「リアプレイザル」が有効です。詳しくは、「思考を変えるだけ。イライラ、悩みが劇的に減る「リアプレイザル」」をご覧ください。

まとめ:セイバリングは人生を楽しいものに変える

自分の身に起こった出来事を楽しいものにするか、つまらないものにするかはセイバリング次第です。素敵な旅行や美味しい食事などの楽しそうなことでも、セイバリングできないと台無しになってしまいます。これは個人の能力なので、日頃から鍛えなければいけません。

今回紹介したセイバリングの戦略を実践していけば、物事全般を楽しめるようになります。また、抑制戦略をやめて、マイナスの感情を減らすことも大切です。まずはポジティブマインドフルネスを始めて、あら探しをやめていくのがいいでしょう。

嫌な出来事や感情に囚われてしまう方は、自分の思考と「距離を取る」ことが有効です。ネガティブな心の声への対処法は以下の記事を見てみてください。

私はポジティブマインフルネスをよく使っています。無心で目の前のことを楽しんでいると子ども時代のようなワクワク感があるんですよね。

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