仕事や運動を楽にこなしたいですよね。実は手軽にパフォーマンスやモチベを上げて、意外と簡単だったなーとポジティブに感じられる方法があります。
それは、タスクを取り組む順番を変えることです。
タスクは最初と最後を簡単なものにしましょう。仕事であれば、1日の仕事の始まりと終わりに簡単なものをやればいいだけなので、手軽にできます。
パフォーマンスを向上させるだけでなく、モチベ、満足感や楽になったという感覚を得られるようになります。作業は同じなのに順番を変えるだけで、仕事が以前よりも楽しいと感じられますよ。
なぜ最初と最後は「簡単」にするといいのか
なぜ、タスクの始まりと終わりに簡単なものを持ってくるといいのでしょうか。
タスクが完了すると高揚感が高まる「完了バイアス」と簡単なタスクを最後に終わらせると全体的に楽だと感じる「近接誤差バイアス」を有効利用できるからです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 簡単なタスクから始めるメリット:簡単なタスクでも完了させるとドーパミンが分泌され、モチベーションや集中力が上がります。そのため、仕事の達成量が増えて、満足感も上がることがハーバード・ビジネス・スクールの研究で明らかになっています。ToDoリストのタスクを消す快感も完了バイアスによるものです。
- 簡単なタスクで終わるメリット:簡単なタスクを完了させて仕事を終えると、1日全体の仕事を易しいものだったと評価します。バージニア工科大学らの研究によると、疲労感が少ないと感じ、仕事の達成感、満足感を高めるとのこと。最後は簡単なもので終わらせると近接誤差バイアスが働き、「楽だったな」と思わせてくれます。
難易度は主体的な評価で問題ありません。単純なものや時間がかからないものといった基準で選ぶといいでしょう。
タスクの優先順位付けと一元管理がポイント
「最初と最後は簡単の法則」を実践するには、タスクと手を付ける順番を決めておきます。
タスクを先にリストアップしておき、取り組む順番に番号を振ります。1:日程調整メール、2:打ち合わせ資料準備、3:見積書作成…といった具合に予定をいれましょう。このようにすることで、重要な仕事を後回しにすることを防げます。
最初と最後にどの簡単なタスクを入れるか迷ったら、最初に締め切りがあるなどの確実に完了させたいものを配置してください。最後は思わぬトラブルや疲労蓄積があるので、締め切りが遠いものや労力がかからないものにします。
おすすめのタスク管理方法はカレンダーにToDoを記入することです。カレンダーには打ち合わせなどのスケジュールを入れているため、何をやるか、どんな予定があるかがカレンダーだけで一目瞭然になります。
仕事では最初と最後に簡単なタスクを2~3個入れておきましょう。
運動、恋愛などにも適用可能
完了バイアス、近接誤差バイアスは人間に備わっている性質であるため、仕事以外の運動などのあらゆるものにも適用できます。
簡単なものに加えて、好きなものから始めると弾みがつきやすく、モチベーションがさらに上がりやすくなります。ちなみに、勉強を始める合図として、好きな食べ物と飲み物を楽しむといった、活動自体に無関係なものにしても効果があります。
- 運動:軽いウォーミングアップ、高負荷の運動、軽いクールダウンの順番で運動をします。ウォーミングアップ、クールダウンは自分にとって心地よいと感じられるくらいの運動をしましょう。
- 恋愛:すぐに達成できて楽しい活動を最初と最後にプランニングします。最初と最後を念入りにポジティブなものにして、自分の態度にも気を付けてください。食事、景色が良いところなどは万人受けしやすいので、おすすめです。
- 勉強:最初と最後は簡単な科目を勉強します。単語帳、選択問題、暗記物、読書などがいいでしょう。
すべての活動で言えることですが、最後を簡単だと感じるには時間と活動量のコントロールも大切です。最後に疲労困憊でクタクタの状態ではもうやりたくないと思いますよね。活動は余力を残した状態で終えてくださいね。
まとめ:最初と最後の印象が大切
「第一印象が大事」「終わりよければ全てよし」、これらの言葉はどちらも事実です。最初と最後が良ければ、全体をポジティブに感じられます。
パフォーマンスを上げたい、習慣づけたいと思っている活動は、最初と最後に簡単・好きなものを入れましょう。以前よりも、活動自体を楽で好意的に捉えられるので、楽しく続けられます。
仕事ができないとお悩みの方については以下の記事をご覧ください。仕事ができない根本的な原因と対策法を紹介しています。
私も簡単・好きな活動を最初と最後に持ってくるようにしています。執筆はコーヒーを飲むことから始めて読書で終了しますし、運動は好きな筋トレ種目から始めてサウナで終えています。モチベーションを上げるには、なんだかんだ「簡単・好き」なんですよね~