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不満感にサヨナラ!人生をポジティブに変える3つの方法

2023年7月1日

・毎日がつまらない
・何かが足りないと感じる

こんなふうに、人生に何かが欠けていると感じている方は多いと思います。これらの感覚や思考は、「足りない思考」「不満感」とも呼ばれ、日常的な退屈とも結びついています。

人生がつまらない、何かが足りない、という感覚は、自らが生み出しているもので、対処することができます。足りない感覚を埋めようと、高価なモノ、楽しい体験、高い地位などをひたすら求めている方は「欲望の無限ループ」にハマっている可能性が高いです。

そのため、本記事では、

  • 不満感の本当の原因
  • マインドフルネスが大切な理由
  • 足りない思考への3つの対処法

を紹介していきます。人生が退屈、もっと、もっと…と何かを求めがちな人はどのように対処すればいいかが分かるようになります。

私は日常的な不満感への対処法を知ることで、モヤモヤした感覚が軽減されました。人生を楽しく過ごしたいと考えている人にもおすすめですよ。

なぜ不満感があるのか

我々はなぜ不満感を感じているのでしょう?
その原因は主に3つあります。

  1. ネガティブな思考や感情に囚われている
  2. 欲望のループにハマっている
  3. 理想の自分や他人と比較している

これらは現代社会ではよく見られる現象です。スマホは世界中を手軽につなぎ、仕事、学習、娯楽などの幅広い領域をカバーする万能ツールとも呼べるものです。しかし、ひとたび使い方を間違えれば、ネット依存、SNS中毒、ゲームやギャンブルにハマるというネガティブな面を持ち、不満感を増長させます。スマホは現代人の必須で身近にあるからこそ、抜け出せなくなってしまうのです。

不満感はスマホだけが原因ではありませんが、他のアルコールなどの明確な依存症がない方でこれらの原因に当てはまっていると感じる方はスマホの使用方法を見直してみてください。

それでは不満感の原因について、1つずつ見ていきましょう。

思考や感情に囚われている

楽しいことがあっても別のことで上の空になっていたり、ネガティブなことを延々と考えていたりしませんか。これらは思考に囚われているサインです。心理学では破滅的な思考を頭の中でグルグルと考え続けることを反芻思考と言います。

反芻思考はメンタルに悪いことで有名で、うつ病、不安障害と強く相関しており、心臓病や脳卒中にかかるリスクが高くなり、早期の死亡率が高まることがエトヴェシュ・ロラーンド大学の研究で確認されています。反芻思考は健康にも悪影響を与えるんですね。

否定的なイメージが常に渦巻いていたら、不満感を抱えているのは当たり前と言えるでしょう。自分は普段の生活でネガティブな思考や感情に囚われていないかを確認してみましょう。まずは自覚することが大切です。

欲望のループにハマっている

現代人は1~2世紀前の王族が享受していた暮らしよりもはるかに物質的に恵まれていると言えます。夏はエアコンで涼しい環境で快適に暮らす、世界中の食べ物をお腹がはちきれるまで味わう、飛行機で世界中のどこにでも安価で行ける、これらは昔の人々からすると夢のような生活です。それでも、なぜ人は不足感を感じるのでしょう?

その答えは、「今の生活を当たり前に考えているから」です。仮に1~2世紀前の王族の暮らしが物質的に100くらいだとして、現代人は150くらいだとしましょう。王族からすれば、現代人の生活は羨ましく思いますが、現代人からすると150の生活は当たり前なのです。

この「今の生活の基準を当たり前」に考えている人は、さらに高い水準を求めるばかりで現状に不満を抱き、不幸になります。物質的に200、300、400という生活水準になっても、いつかは当たり前になり、さらにその上を目指すという「欲望のループ」にハマってしまいます。物質主義の人ほど、日常の喜びが少なく、人生の満足度が低いという研究結果もあります。

そのため、もっとお金を稼いだら、もっと良い恋人がいたら、もっと良いモノが手に入ったら「幸せになれる」、と考えている人は、欲望にきりがないため、常に不満を抱いた状態になります。この当たり前や欲望ループに対処する方法は、今の生活を当たり前と考えずに欲望の基準値を0にすることです。

理想の自分や他人と比較している

自分を理想や他人と比較していると「自分には足りないものがある」ということにひたすら意識が向いてしまい、不満感を感じます。特に危険なのが、Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSです。

SNSで自分を他人と比較すると自尊心、自己評価が低下するというカルフォニア大学らの研究があります。SNSは人生のハイライトや美しく加工された写真が投稿されているので、他人との大きな差が感じられて、自分自身を傷つけてしまいます。

比較対象は過去の自分にしましょう。過去の自分ならば達成感をすぐに感じられてモチベーションが上がりやすいですし、時間を浪費して無駄に落ち込むこともありません。

SNSなどで他者比較をする癖がついている方は使い方を見直すか、きっぱりとやめるかを検討してみてください。

マインドフルネスに生きる

日常をマインドフルネスに生きましょう。マインドフルネスとは今この瞬間に意識を向けることです。

マインドフルネスを実践すると、日常のささいな出来事をしっかりと味わうことができ、楽しむことができます。反対に、ネガティブな考え事をしてしまう人は、目の前の体験を楽しめず、落ち込んだ気分になります。イェール大学らの研究によると、瞑想でマインドフルネスに生きる人は思考に囚われることが少なく、幸福度が高いことが分かっています。

今この瞬間を味わうことができる人は家族の手作りカレーを食べるだけでも美味しいと幸せな気分になり、そのひとときが人生で大切なことを知っています。一方で、食事中にスマホをいじっていたりして、目の前のことに集中していない人は、そんな大切な瞬間にも気づくことができません。大切なのは今この瞬間を味わうことです。

日常生活でマインドフルネスに生きることを基本にしながら、不満感の対処法を実践してみてください。

不満感への3つの対処法

メイン:感謝

不満感への主な対処としては、「感謝」が有効です。感謝を表す人は自分の生活や社会関係に満足していることがロンドン・スクール・オブ・エコノミクスらの研究で分かっています。

感謝の効果はこれだけではありません。YouTubeチャンネルで教育的なアニメーションを公開している「Kurzgesagt – In a Nutshell」より、感謝の効果を詳しく解説していきます。

・不満感への解毒剤

感謝は自分が持っているものの良さに意識を向けることで、より良い経験、感情が生み出されます。驚くべきなのは、感謝で物事の感じ方や考え方をポジティブになり、脳の構造までも変えるということです。日頃から感謝する人は、不満感などのネガティブな感情が減り、ポジティブになるということです。

感謝は自己に過度に注目するのを防ぎ、人々は助け合っているという相互関係を思い出させ、協力や他者との交流を促します。ドーパミン、セロトニン、エンドルフィン、オキシトシンなどの脳の報酬系を刺激するので、物理的に良い気分にもなります。感謝がポジティブな感情を生み、ポジティブな感情がポジティブな行動を生み、ポジティブな行動がポジティブな感情を…というようにポジティブなループを作り出すことができます。

感謝は訓練で伸ばせる特性で、感謝をすればするほど感謝できるようになります。そして、感謝の恩恵を十分に受けることができます。実践方法としては、週に1~3回、5~10個の感謝していることを書くという「感謝日記」がおすすめです。もちろん、毎日、寝る前などに感謝していることを書くということでも構いません。

サブ:毎日を目的を持って意識的に過ごす

人生に目的がある人は楽しく過ごすことができます。何もやることがなくて時間をただ消費する人よりも、自分にとって大切なことを明確にして取り組んでいる人のほうが幸せなのは言うまでもありません。

人生に生きがいがある人ほど、目の前のことに没頭しやすくなり幸福度が高くて孤独感が少ないという研究があります。生きがいがないという方は、好きなこと、得意なこと、いつの間にかやっていることを軸にして探してみましょう。それでも見つからない場合は、日記などで日々思ったことを書き込んで、自分の好き嫌いへの理解を深めてみてください。

目的意識を高めるには、タイムボクシングが有効です。タイムボクシングとは、その日にする活動(仕事、勉強、趣味など)を時間ごとに区切る手法です。例えば、午前6時から午前6時半まではランニングをするなどですね。

タイムボクシングを続けると、1日の中で仕事や勉強、お風呂や自由時間などのリラックス、家族や友達とのふれあいなどにどのくらい時間を使えばいいのかが分かってくるようになります。しかも、タイムボクシングは組織の学びを促す企業のフィルタード・ドットコムが調査した「100の生産性ライフハック」でNO.1に輝いた仕事術になってます。詳しいやり方は下記の記事をご覧ください。


目的に対するモチベーションが低いという方は、「どこからどこまでやったのか」のように進捗具合を記録しましょう。人間のやる気を最も高めるには「少しでも前に進んでいる感覚」だということがハーバード・ビジネス・スクールの研究で分かっています。

毎日の生活に目的意識を持って過ごすことで、不満感を減らして、楽しく過ごすことができます。

サブ:悪い習慣をやめる

悪い習慣をやめましょう。悪い習慣とは、ギャンブル、スマホやゲームのしすぎ、食べ過ぎ、衝動買い、アルコール依存などの長期的に見るとデメリットをもたらすものです。悪い習慣は貴重な人生の時間を奪い、周囲からの信用をなくし、自分の自信をも喪失させます。

悪い習慣をやめるには、以下のステップが有効です。

  1. やめたい行動の特定:やめたい行動はどんな時にしてしまうのかを特定します。ストレスが溜まったとき、寝る前などのトリガーをはっきりさせることで対処法が思い浮かびやすくなります。
  2. やりたい行動に置き換える:人は行動をただ我慢するのが苦手なので、新たな行動を代わりに始めましょう。別の行動に置き換えると悪い行動をやめやすくなることがカリフォルニア大学の研究で明らかになっています。仕事で嫌なことがあったら暴飲暴食をしてしまう人なら運動して汗を流すようにしてみましょう。
  3. 環境を整える:悪い習慣をやめて良い習慣をやりやすくするように環境を整えましょう。家で暴飲暴食してしまう人ならインスタント食品やお菓子をすべて処分し、運動ウェアを部屋の目立つところに置きます。悪い習慣をするのにかかる手間を増やして、良い習慣をするのにかかる手間を減らします。

悪い習慣をやめることで自らの自尊心を傷つけるのをやめて、むしろ良い習慣を身に付けることで自尊心を高めることができます。自分の価値観に沿った行動を取ることで充実感を覚えるようになり、日々の不満感を減らすことができます。

まとめ:感謝の力を軽視してはいけない

今の瞬間に集中し、すでにあるものに感謝できれば、以前よりも幸福に生きられます。感謝は現代人が抱えがちな無限の欲望ループをリセットして、幸せや人生への満足感の基準を0に戻すことができます。

感謝によって自分に注目するのではなく、他者とのつながりを思い起こし、ポジティブなことに意識が向くようになります。感謝は現代社会の不満感を軽減し、人間関係や幸福度を向上させる特効薬となりえます。ぜひ、感謝日記を書いてみましょう。

不満感に対処する方法として、自分の考え方を変えることが有効です。生きづらさの原因となる考え方を変える方法を以下の記事で紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

私は感謝の日記をつけていますが、書く内容にマンネリ感がなく、毎日新鮮な気持ちでたくさんの人に助けられているんだとありがたい気持ちになります。家族やパートナー、職場、友達などに心から感謝でき、思いやりを持って接するようになるので、人間関係がとても良くなりましたよ。

感謝に関するおすすめ本

親切は脳に効く

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こちらの本は、科学的な視点から親切や感謝の効果を教えてくれます。
科学的に効果のある親切や感謝する方法を実践することができるようになります。
不満感を抱えている人や人間関係を向上させたい、幸せになりたいと思っている方におすすめです。

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