知識を検索

Life

人と親密になりやすい猫の見分け方とは?

2021年3月24日

現在、コロナ禍で猫を飼いたいと思う人が増えています。
かく言う私も猫と犬を飼いたいとずっと思っています(笑)。

今回は、ペットの猫に関する研究を紹介したいと思います。

まず結論から言いますと、
猫の生後3週間までに人間との接触がある猫は人間と親しみやすくなります。

猫がそれぞれ生後3週目、生後7週目、生後14週目から人間と触れ合い、人間への愛着がどう影響するかを調べた研究(R)があります。

対象
・生後3週目から人間と触れ合った猫
・生後7週目、14週目から人間と触れ合った猫

介入(猫の観察方法)
①猫を人間の膝に乗せる
②部屋の向こうにいる飼い主のところに機会を与える

結果としては、

・生後3週目から人間と触れ合った猫の反応
①人間の膝に嬉しげに座る
全ての猫がすぐに飼い主のところに行った

・生後7〜14週目から人間と触れ合った猫の反応
①人間の膝から30秒以下で下りる
※人間との触れ合い時期が遅い猫のほうが早く膝から下りた
人間を怖がっている様子はないが、そばに近づく猫や抱き上げてもらいたがる猫など猫の個体により反応が違った

結論としては、
人間とふれあう時期が早いほど人間に強い愛着を示したことが分かりました。

なぜふれあう時期が早いほうがいいのかは以下の考察がありました。

・猫は生後三週目の社会的時期で目と耳が開き、機能しはじめる
・社会的時期中に、自分と母親を世話をする人間も含め、周囲の世界について学習しはじめる
誰と何には距離を置くべきかの判断をするようになるため、社会的時期のふれあいが大切になる。


猫だけでなく、犬も生後七週目から一四週目まで人間とふれあった犬は、人に友好的になることが分かっています。

私も実家では野良猫を飼い猫にしていましたが、人にそこまで愛着があるようには見えなかったのも納得できました。

猫、犬を飼うときに、参考にしていただければと思います。

参考
猫的感覚: 動物行動学が教えるネコの心理

-Life