「小説を読むメリットが分からない」
「小説は時間の無駄だと感じる」
このような疑問・思いはありませんか。これらを解決します。
結論から言うと、小説は創造性、コミュニケーション能力を高めます。本好きになるきっかけにもなります。
小説は人間の好奇心を刺激する、登場人物の心情に触れ合える、エンターテインメント性が高いといった特徴を持っているからですね。
私は読書が好きですが、小説でさらに好きになりました。面白いアイデアも以前よりも思いつくようになりましたよ。
小説は娯楽として最高
小説は娯楽として最高です。新しい着想を得る、幅広いジャンル、どこでも読める手軽さがあります。
大衆向け、ミステリー、SF、ノンフィクションなど、自分の好みに合わせて様々な本を選ぶことができます。スペースX創設者であり世界長者番付1位のイーロン・マスク、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ、ソフトバンク社長の孫正義という名だたる実業家も小説を読んでおり、好きな作品を公言しているほどです。このような著名人も小説から洞察を得て、アイデアに移したり、行動したりしています。
小説には現実的なアイデアだけでなく、到底実現できそうにない独創的なアイデアがあります。この点はビジネス書・実用書にはないメリットですね。
AIやロボットの進歩により現代人の単純労働が減り、クリエイティブな発想力が求められています。そのような時代にアイデアが重要になるのは当たり前ですよね。
アイデアは「既存の要素の新しい組み合わせ」です。そのため、斬新なアイデアを生み出すには、独創的・新たなことに日頃から触れる必要があります。これらは小説がまさに提供してくれるものです。
小説は動画鑑賞と比べて、以下のようなメリットがあります。
- 自分のペースで読み進めやすい
- ゆっくりと考える時間を取れる
- 映像に頼れないため、頭を使う
- 音が出ないため、気軽にどこでも読める
小説を紙の本で読めば、気が散りやすいデジタル機器に触れなくていいですし、ブルーライトもないので寝る前の過ごし方としても最適です。
小説はビジネス書や動画鑑賞にはない利点がたくさんあります。
小説を読む5つのメリット
小説は創造性に加えて、共感力も養われるのでコミュニケーション面のメリットが大きいですね。
伝える能力を高めるために共感力は必須です。相手の気持ちを理解できる共感力がなければ、相手に伝わるように文章を書いたり、話したりできませんからね。特にビジネスで発信したい人には小説で共感力や創造性、言語能力を上げることが肝心になってきますよ。
数々の研究により、ビジネス書よりも小説などのフィクションのほうがコミュニケーション能力、言語能力に効果があることが分かっています。小説、ビジネス書のどちらも読むことで知識、優れたアイデア、相手に伝わる発信力を得ることができます。
それでは、小説のメリットについて、詳しく見ていきましょう。
1、本を読むのが楽しくなる
小説は娯楽性があるため、楽しく読めることができます。
小説は読者を楽しませることに主眼が置かれています。むき出しの感情、豊富な語彙、謎、どんでん返しなどで「これからどうなるんだろう」と楽しみや不安を感じながら読み進めることができます。一方でビジネス書は、娯楽というよりは役に立つ知識を分かりやすく伝えることが目的です。
本を読む楽しさを知ることで読書が好きになります。プロのチェス選手やピアニストなども最初は楽しく取り組んで、徐々に専門的な訓練に入るパターンが多いんですよね。
読書は問題行動を減らしたり、問題解決能力がアップしたりするという研究もあるので、子供にもっと本を読んでほしい、という親の方は簡単な小説から始めて楽しさを覚えさせてみるといいんではないでしょうか。
私は小説がきっかけで本好きになりました。今では本を毎日読んで、専門書、洋書、科学論文も読むようになりました。小説から始まり、たくさんの本を読んで得られた知識・アイデアで人生が変わりましたし、読書家にしてくれた本たちには感謝しています。
小説は本を読む喜びを教えてくれます。
2、頭が良くなる
楽しみながら読書している子どもは学業成績が高いというサム・ヒューストン州立大学の研究があります。自宅に25冊以上の本がある家庭の子供の成績は教育レベルが上がるということも研究で明らかになっています。
本を読むと頭が良くなるということが言えそうですね。読書で読解能力が上がるということは、学習の基礎能力が高くなります。
読解能力は「文章の内容を理解して、解釈する能力」のことです。文章の内容を理解することは国語だけにとどまらず、数学、理科、社会などほとんどの教科で必要ですよ。
3、共感力が上がる
小説を読むことで他人の気持ちを理解する力を高めることができると2013年の研究で分かっています。登場人物の心情や考えを推測することで、現実でもコミュニケーションが上手くなるとのこと。
小説は様々な登場人物の悩みや欲求、思考に触れることができます。本を通じて、こうすると相手は怒るんだな、不合理に見えるけど何か理由があるのかもしれないと人付き合いを学べるんですね。
普段関わることのできない人の考え方を知れるため、共感できる幅も広がります。現実世界では自分と似た考えの人と話すことが多いですが、本次第でプロスポーツ選手、戦争経験者、大富豪、芸術家などの幅広いです。日常会話ではしないような人生観などの深い話を聞けます。
小説を読むことはリアルのコミュニケーションに役立ちます。
4、言語能力が上がる
フィクションを読んでる人はノンフィクションを読んでる人よりも言語能力が高い傾向にあります。本の種類でも効果が違うんですね。あまり制約のないフィクションと比べて、ノンフィクションだと表現の幅が狭まるからかもしれません。
小説はノンフィクションもありますが、ほとんどがフィクションです。多くのジャンルがあるので、ボキャブラリー、表現も多種多様です。
小説はビジネス書や実用書では見られない単語や独特の言い回しが出てきます。小説は文章だけで読者を楽しませるので、文章力を鍛えるのにうってつけですよ。
5、クリエイティブになる
共感的な態度は創造性を向上させることがケンブリッジ大学の研究で判明しています。この研究で共感的になるような授業を受けたグループは創造性のスコアが普通の授業を受けたグループよりも創造性のスコアが高くなっていました。小説を読んで共感力が向上するとクリエイティブになるということが言えますね。
フィクションは独創的なアイデアが多く、好奇心が刺激されます。過去の小説や映画の想像上の産物だった空飛ぶ車、自動翻訳、ロボット、宇宙旅行はすでに実現しています。ワームホール、脳内埋め込みチップなども将来、現実のものになる可能性があります。
私は小説を読むようになってから、執筆のテーマ、役に立つアイデアが思い浮かびやすくなりました。実用書やビジネス書だけ読んでいると全体的に内容が似ているので飽きてしまうんですよね。小説はまったく異なるジャンルで内容も表現も全然違うので、思考の幅が広がったように感じます。
小説を読むことで新しいアイデアが思いつきやすくなりますよ。
まとめ:小説は無限の可能性への道しるべ
小説には無限の可能性があります。ワクワクする本の内容に心から楽しむ、夢のようなアイデアの実現を目指す、人の様々な心情にふれるという経験は貴重です。
ビジネス書や専門書だけを読むのではなく、小説も読んでみましょう。娯楽として最高に楽しめますよ。
私はビジネス書や専門書を普段から読んでいるのですが、一日の終わりに娯楽として小説を読んでいます。寝る前の小説を毎日のささやかな楽しみにしていますよ。
最後におすすめの小説も紹介しておきますので、読んでみてくださいね。