「早起きは三文の徳」「成功者は早起き」などと言われていますが、早起きの具体的なメリットを知らない人は多いのではないでしょうか。
早起きの大きなメリットは、自分でコントロールできる生産性の高い時間を生み出せることです。早朝は夜よりも予定のコントロールがしやすく、頭が働きやすい時間なので、自分の大切なことをするのに最適なんですね。
本記事では、
- 早起きの3つのメリット
- 早起きの簡単な実践法
- 朝におすすめの4大活動
を紹介していきます。
早起きのメリットを知りたい、目標を達成したい、パフォーマンスを上げたいという方はぜひ読んでいってくださいね。
私は早朝にブログを執筆しています。朝のほうが執筆スピードが上がりますし、1日のやるべきことは終わったという充実感と達成感が得られるんですよね。
早起きの3つのメリット
早起きは好きなことを高い生産性で取り組めるという行動のメリット、心身を整えるという健康のメリットがあります。それでは詳しく見ていきましょう。
1、自分のためだけの時間を得られる
夜は日中のトラブル、人付き合い、残業などで時間をコントロールできないことが少なくありません。夜は何かと予定が入ってしまいますが、朝に予定が入ることはほとんどないでしょう。
早起きすれば、自分がコントロールできる時間を手に入れることができます。朝にやりたいことを楽しんで、夜は自由に好きなことをできますよ。
起床時間を早めるだけで、自分だけの時間を増やせるという手軽さも魅力です。
2、生産性が高くなる
起床後は睡眠で認知リソースが補充されているので、脳のパフォーマンスが上がります。認知リソースとは、注意力や集中力が必要な作業を行うと消耗する、脳が使えるエネルギーのことを言います。
メキシコのヌエボレオン自治大学の研究によると、人は起きてから時間を経過するごとにパフォーマンスが低下することが分かっています。疲れを感じたり、ミスをしたりするのは認知リソースが消耗しているからなんですね。
朝は人間の体内時計のリズムから脳を活動させるのに最適な時間です。朝は脳の覚醒を促進するコルチゾールが分泌され、午前8時頃にピークを迎えます。早朝の時間帯は脳が働くのにベストな状態になっています。
一方で、夜は深い眠りを促すメラトニンが分泌されます。朝6時に起きたとすると夜8時くらいからメラトニンが増え、夜10~11時にピークになります。この時間帯は眠気が強くなってしまうので、朝に比べると生産性は落ちてしまいます。
3、心身の健康に良い
早起きすると日光を浴びる時間が増えて、「幸せホルモン」のセロトニンの分泌が増えるため、メンタルが向上します。セロトニンは脳内の神経伝達物質の1つで、幸せな気分になる、心身をリラックスさせる、精神を安定させる、自律神経を整える効果があります。心身へのメリットを見ていきましょう。
就寝と起床のそれぞれの時間を1時間早めるだけでうつ病リスクが23%減少するということがハーバード大学らの研究で判明しています。8時間睡眠で午前1時に寝る人が午前0時に寝るとメンタル悪化リスクを23%減り、さらに午後11時に寝ることにしたら46%ほどリスクを減らせる可能性があるわけです。睡眠時間が一緒でも生活リズムを変えるだけで大きな効果があるんですね。
8万8000人を対象としたUKバイオバンクの研究では、腕時計型の装置で睡眠と起床時間のデータを収集し、心臓や循環器の健康状態を6年にわたって追跡調査してくれています。その結果、午後10~11時の間に眠る人は心臓疾患のリスクが低いということが明らかになりました。
上記のいずれの研究でも、早起きで太陽光を浴びる時間が増えるために心身に良い影響を及ぼしていると研究者は推測しています。太陽光でセロトニン、ホルモン、ビタミンDのバランスが改善するんですね。午後10時くらいに寝て、午前5~6時起きにするのがベストってことですね。
早起きの簡単な実践法
早起きしようと思っても、実践は難しいと感じる方もいると思います。そこで、早起きしやすくするテクニックを紹介します。
- 早く寝る:日頃から十分な睡眠時間を取れている人は、早く寝ることで自動的に早起きになります。早起きになると夜は眠くなるため、目的もなくダラダラと過ごしたり、衝動的に夜更かしをしたりすることも減ります。
- 目的を作る:朝早く起きるための目的を作りましょう。自分の目標に向かって努力する、好きなことをするなどの動機があると継続しやすくなります。
- 楽しくする:朝一番に好きな飲み物を飲む、カフェで作業をするといった、早起きが楽しくなるような工夫をします。活動自体を続けることで習慣になったり、好きになったりしますよ。
一番おすすめなのが、早寝早起きです。一度早く寝て早く起きれば、起床時間の14時間後に深い眠りを促すメラトニンが分泌されるため、就寝時間が自然と早くなります。早寝はシンプルなのに強力な効果があるんですよね。
早起きでおすすめの4つの活動
起床後の2~3時間は認知リソースが豊富な脳のゴールデンタイムなので、集中力が必要な活動が向いています。また、睡眠後は創造性が上がるため、クリエイティブな仕事にも向いていますよ。
早起きでおすすめの活動を紹介します。
- 好きなこと:自分の好きなことをしましょう。好きなことを仕事にしたいという方は、朝にアウトプットして、夜にインプットするといいでしょう。好きなことを発信したり、副業したりすると本業につながります。
- 勉強:朝に資格、受験、仕事の勉強をすれば効率的ですし、夜は自由に過ごすことができます。社会人なら出社前、学生なら学校に行く前に勉強する習慣を身に付ければ、目標を達成しやすくなりますし、周囲と差をつけることができます。
- 読書:好きなことも目標も分からないという方には読書がおすすめです。読書には行動を変える力、好奇心を向上させることができて、ストレス解消にもなります。実生活でのメリットが大きいので、本を読んでおいて損はありません。
- 運動:日光以外にも、運動で心のバランスを整えてくれるセロトニンを増やすことができます。嫌なことの前に運動するとストレスに強くなるというハーバード大学らの研究があります。認知能力を上げる効果もあるので、朝一番の活動としてはうってつけです。
私は軽い運動をしてから、執筆や読書をしています。運動すると、脳に血流が巡って1日の生産性が段違いなんですよねー。
まとめ:早起きで人生が好転する
朝早く起きるだけで、自分の好きなことに没頭でき、心身が健康になります。毎日を楽しく過ごすことができて、結果的に幸福度が向上します。ぜひ早起きをしてみてくださいね。
私は早起きをしていなかったとき、休日前に海外ドラマやアニメを深夜まで見て、翌日は昼頃に起きて何もできないということがありました。早起きで夜更かしをしなくなりましたし、規則正しい生活が身につきましたよ。
早起きにおすすめの本
朝イチの「ひとり時間」が人生を変える
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こちらの本は早起きのメリット、過ごし方を教えてくれます。
弁護士で人気Youtuberである著者の実体験だけではなく、著名人のモーニングルーティンを紹介してくれています。
人生を変えたい、早起きしてみたい方におすすめの本です。
頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き
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早起きが身につく様々なテクニックを学ぶことができます。
『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』で有名な著者が一日のおすすめの過ごし方も紹介してくれています。
早起きができない、1日の良い過ごし方が分からないという悩みがある人は読んでみてくださいね。