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継続が成功を呼び寄せる!継続する3つのテクニック

2022年11月30日

来る週も、来る月も絶えず前進を続けていれば必ず向上するものである。
最後に成功すれば、初めの失敗などは問題にならない。

フランク・ベドガー(アメリカの作家)

フランク・ベトガーはプロ野球選手としてメジャーリーグで試合に出ていましたが、怪我により引退しています。その後、生命保険の外交員として熱意を持って働き、その手腕は全米No.1とまで言われるまでになりました。

フランク・ベトガーは、作家のデール・カーネギーに保険営業のノウハウを本として書くように勧められ、「私はどうして販売外交に成功したか」を出版し、世界中で出版されてベストセラーになっています。デール・カーネギーは「人を動かす」の作者でこれもまた大ヒットしています。

なぜ偉人たちは継続の必要性を説いているのでしょうか?

それは「成功に継続は不可欠」だからです。持続的な成功には前進し続けることが必要なんですね。

今回は、

  • 成功に継続が必要である5つの理由
  • 継続する4つのテクニック

を紹介します。

私は継続するテクニックを使って、執筆、運動、冷水シャワーなどを習慣化することができました。執筆速度が上がり、最初と比べて文章の質も向上しましたよ。

長期的な成功に継続は不可欠

元イギリスNo.1の卓球選手で「多様性の科学」などの科学的な知見に基づいた本を執筆するマシュー・サイドは、卓越した技能を身につけるには「練習の質と時間」が重要と述べています。

国際大会の優勝者、著名な科学者や作家などは10年以上を費やして優秀な成績を残していることが分かっています。スポーツ、学問の幅広い分野で練習を持続することが大切なんですね。全く練習しないでスポーツの国際大会に優勝するなんて考えられないですよね。

卓越した人になるには自分の時間や労力など多くのリソースを注ぎ込む必要があります。そのため、成功者は選択と集中でやることを絞って継続することで目標を達成しています。短期的に成功したように見えても、実は他の分野で培ったスキルを応用していたということが少なくありません。

長期的に成功するにはどうやって継続するのかを考えましょう。

継続すると成功する5つの理由

継続すると成功する理由を詳しく解説していきます。理由を知ることでモチベーションが上がりますよ。

1、スキルが向上する

継続することでスキルが上がっていくと優れたパフォーマンスを発揮することができます。本人にとっては自覚はなくても、技能が無意識に体に染み付きます。

スキルが向上しないと革新的なアイデアを思いつけない場合もあります。物理学を知らない人が物理学の長年の謎を解明できる超ひも理論をいきなり思いついたりできませんよね。基本的なスキルや科学技術を土台にしたアイデアは数多くあります。

一朝一夕の努力では長期的な成功につながりません。何かの分野を極めて専門家になりましょう。

2、アイデアを実現しやすくなる

いくら独創的なアイデアを思いついたとしても、スキルがないと再現できません。アイデアは形にする必要があります。

最高の映画のストーリーを思いついたとしても、映画を作る技術がなければただの空想で終わってしまいます。いくら画期的なアイデアでも頭の中にあるだけでは、価値は生まれません。

継続的にアウトプットをしてスキルを高めながら、アイデアを実現しましょう。

3、アイデアの総数が増える

継続する時間が長くなるほど、アイデアの数が多くなります。時間とともにアイデアが蓄積していくんですね。

アイデアは時間を少し置いたほうが創造的になることも研究により明らかになっています。良いアイデアを生み出すために、脳内で孵化させるまでの期間が必要です。

天才的なアイデアを思いつくぞと思ってもすぐにはできないということです。日常生活でシャワーを浴びているときや散歩しているときに新たなアイデアを思いついたりするので、時間がかかるんですね。

アイデアは積み重なることで、自分独自のオリジナルになります。

4、労力や作業時間が減る

継続すると無意識的に作業できるようになるので労力、作業時間が減ります。増えた時間でさらにスキルを向上させることができます。

新しいことは覚えることが多いため、最初は労力や時間がかかりますが、習慣化すると素早く作業できるようになります。新卒の頃は業務に加えて、会社独自のルール、マナー、複雑な人間関係などを覚えなければならないため、労力と時間がかかって大変ですよね。しかし、入社2年目になると1年目の頃とは見違えるほどのスピードで仕事ができるようになります。

Youtubeの毎日配信をやりつつ、ブログや本を執筆し、人前で講演して、友人・家族との時間を過ごす時間を取って、趣味も楽しむという人がいます。それぞれのタスクを継続した結果、労力や所要時間が減って、多くのことができるんですね。

さらに生産性を上げたい人は身につけた知識を活かして外注化しています。私なんかは執筆はすべて自分でやりたい派ですので一人でやっていますが…

労力や所要時間を減らして、以前よりも楽に作業できるようになります。

5、テールイベントを引き起こしやすくなる

テールイベントを引き起こす可能性が高くなります。テールイベントとは、稀にしか発生しないが、一度発生すると莫大な利益を上げたり、超有名になったりと極めて大きな影響力を及ぼす事象のことです。

継続するとテールイベントのような大ヒットを生み出したり、流行に乗れたりする確率が上がります。 自分のスキルが向上して成功確率を上げつつ、試行回数を増やすことで、運を味方につけることができます。何がヒットするかは分からないため、多くの作品を生み出すことが肝要なんですね。

ディズニーは今では世界的に成功していることで有名です。昔のディズニーは1930年代半ばまでに400本以上のアニメーション作品を制作するも、ほとんどが赤字続きでした。 しかし、「白雪姫と7人の小人たち」が大ヒットし、それまでに稼いだすべての収益よりも桁違いに多い800万ドルもの収益を叩き出しています。

ディズニーのような世界的な企業ですら大ヒットを生み出すのに400本以上の作品を制作しています。もしディズニーが200本目でアニメーションを作るのをやめたら、今のような姿はなかったかもしれません。

継続することで時代が自分に追いつくこともあります。その場合は、自分が先駆者となり、ノウハウの蓄積ではとても有利になります。

1回でもテールイベントが発生すると、人気が人気を呼んで、人生が変わりますよ。

継続する4つのテクニック

継続するテクニックは、端的に言うと行動を習慣化することです。

行動を習慣化させるために、心理的・物理的な障壁を取り除いていきましょう。テクニックは様々なものがありますが、自分の中で受け入れやすいものを選んでください。

テクニック自体をやりやすいように自分なりにアレンジしていただいて構いません。楽しさ、柔軟性を意識すると長く続けられますよ。

私はこれらのテクニックで様々なことを習慣化しています。

1、小さな行動

ありえないくらい簡単なものから始めて、徐々に難易度を上げていくテクニックです。

簡単な行動のほうが習慣化しやすいことがロンドン大学の研究で分かっています。この研究によると、「水を毎日飲む」という簡単な行動は、腹筋を1日に50回行うという難易度の高いものよりも早く習慣化するとのこと。

行動を簡単にするには、回数や時間、難易度を減らす、小さなステップに分割するという方法があります。冷水シャワーを習慣化したい場合は、いきなり冷たい水で始めるのではなく、少し冷たいと感じるくらいの温度の水から徐々に温度を下げていくといった具合ですね。

小さな行動のポイントは、ありえないくらい簡単にして心理的な抵抗をなくすことです。仕事でクタクタになったときに、目標がスクワット50回だと挫折しますが、1回なら行動しようと思えます。

継続したいものをどんな形であれ、まずは習慣化しましょう。

2、20秒ルール

小さな行動は行動の負荷を軽減するもので、20秒ルールは行動の手間を減らすテクニックです。

ハーバード大学のショーン・エイカー博士が提唱するテクニックで、20秒ルールは習慣にかかる手間を20秒減らすことで身につけやすくなるというテクニックです。逆に、悪い習慣をやめたいときは手間を20秒増やしましょう。

ショーン・エイカー博士はギターの練習を習慣化するために、ギターをクローゼットの中ではなく、リビングの真ん中に置いたそうです。こうすることで、ギターを取り出す手間が省けて、練習を避けるよりも練習する方がエネルギーも努力も少なくなるとのこと。博士によると、望ましい行動を「最も抵抗の少なくする」のが大切と述べています。

20秒ルールでは手間を減らせばいいので、必ずしも20秒減らす必要はありません。継続したいことの手間を少しでもいいので減らしましょう。

3、できるだけ毎日する

継続したいことはほぼ毎日やるようにしましょう。

週4回以上行動すると習慣化しやすくなることがビクトリア大学の研究で明らかになっています。習慣化しやすくなるボーダーラインは週4日以上にあると言えます。

回数をこなすことで脳の神経細胞のネットワークが強化されます。ネットワークが強固になると、自然かつ自動的に行動できるようになります。

行動頻度が多いほうが習慣化しやすくなります。最初のうちは小さな行動にして、毎日やるといいでしょう。

4、if-thenプランニング

if-thenプランニングで「〜したら、ーする」というように事前に行動するタイミングを決めましょう。

if-thenプランニングで行動を習慣化しやすくなることがバース大学の研究で判明しています。if-thenプランニングをした参加者の91パーセントが運動の習慣化に成功しました。一方、普通の目標設定をした参加者は31パーセントだけしか成功しなかったとのこと。

私は一日のほとんどの行動をif-thenプランニングで組み立てています。if-thenプランニングは習慣化した行動の上にさらに新しい行動を積み重ねられるので、とても便利なテクニックなんですよ。

if-thenプランニングは習慣化の最強テクニックなので、ぜひ使ってみてください。

まとめ:継続することでチャンスは生まれる

行動し続ければ、チャンスはあります。反対に、継続しなければチャンスはないということです。

試行錯誤しながら継続することで成功確率を上げながら、幸運のクジを引き続けることができます。そのためには、「賢く」「継続」することが大切ですよ。幸運を掴む方法は下記の記事で紹介していますので、ご覧ください。

私はブログ執筆にありえないほどの時間をかけていましたが、今ではスラスラと文章をかけるようになってきました。最初と比べて、書くことの労力が減ったので、より良い執筆方法などに取り組む余裕ができていますよ。

望む行動が習慣化してきて、作業時間や新たなこともガンガン増やしたいという方にはタイムボクシングがおすすめです。詳しくは、『タイムボクシングは最強の時間管理術!やり方、メリットを解説』を書いてありますので、興味ある方は読んでみてくださいね。

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