家族や恋人とずっと仲良しでいたい、好きな相手に好意を持ってほしいと思いませんか。一緒にいる時間が長いとマンネリに陥りやすいですし、自分が望む相手に好きになってもらうのは難しいですよね。
会話の話題になりそうな面白い出来事は毎日あるわけではありません。だからといって、代わり映えしない日常を相手に話してもしょうがないと思ってしまいますよね。
実は関係の満足度を簡単に高める方法があります。
それは「何気ない日々の出来事を話し合うこと」です。お互いのことを分かり合えていると感じている人ほど、相手との関係に満足しています。
ただの日常でも話すときのコツさえ知れば楽しい時間になりますし、会話のネタが尽きません。お互いを理解できることで、仲が深まります。
相手に理解されている感覚は関係の幸福度を高める
良好な人間関係を築くには、どのようにすればいいのでしょうか。
そのヒントとなるのが、カルフォニア大学の研究です。この研究では「相手を理解している感覚」「自分が理解されている感覚」と関係の満足度を調べており、参加者406人に家族、恋人、友人との関係と主観的な知識レベルをアンケートで答えてもらっています。
その結果、
- パートナーを理解している、パートナーに理解されているという感覚がある人ほど関係の満足度を高かった。
- パートナーに理解されている感覚は、パートナーを理解している感覚よりも満足度の増加と強く関連しており、期待される満足度を高めていた。
- 他にもサポートをしている、サポートを受けているという感覚も関係の満足度につながっていた。
とのこと。ちなみに客観的な知識よりも主観的な知識のほうが関係の満足度を予測することも分かっています。
研究者によると、人は自分をサポートしてくれるパートナーを求めるので、理解されていると感じることは重要とのこと。自分を知っている人や知ろうとしてくれる人のほうがサポートしてくれる可能性は高いですよね。
相手に好かれる簡単な方法
カルフォニア大学の研究結果により、相手を知ろうとする姿勢や理解してくれていると感じさせる行動をすると、相手から好かれるということです。
相手に好かれる簡単な方法は、「雑談」ということになります。なぜなら、情報のやり取りは会話で行われますし、会話のほとんどは雑談であるため、雑談を上手にできれば人間関係が劇的に向上します。しかも、カップル、好きな人、家族など誰に対しても有効です。
日常の出来事とその感想を相手と話す習慣を作りましょう。自分から話すのであれば、相手にも最近の出来事を質問してみましょう。相手のことを知ることができますし、自分を相手に知ってもらう機会を作れますよ。
雑談の際は、自分の素直な思いを話すようにしましょう。会話が面白くなりますし、深い話にもつながり、さらに相手と仲良くなります。
相手の感情を三幕構成で動かす
楽しい話をするには、感情の揺さぶりが肝となります。
お互いの深い考えや感情をやりとりする雑談だけでも「理解されている、理解する」という感覚を相手にもたらし、好感度がアップします。そこにユーモアを加えれば、好感度が爆上がりします。ノルウェー科学技術大学などの研究によると、1,000人の男女にモテ戦略を聞いたところ、ユーモアがトップ１に挙げられることが判明しています。
ユーモアは相手にとって楽しい予想外を生むことで起きます。そのための強力な手法が「感情の揺さぶり」です。映像コンテンツなどの娯楽、政治のスピーチ、コマーシャルなどありとあらゆる分野で使われています。
感情を揺さぶりで大切なポイントは、ポジティブやネガティブのどちらかを高めて逆転させることです。ポジティブ、ネガティブに変わる頻度や大きさがあなたの話を魅力的にします。
ポジティブな話なら、状況説明から始めて、①出来事やトラブル（ネガティブ）⇨②悪化（ネガティブ）⇨③解決（ポジティブ）で感情を大きく動かすことができます。ネガティブな話なら、②悪化を見せかけの解決（ポジティブ）、③解決を破滅（ネガティブ）にしてみてください。これは典型的な三幕構成の流れで、映画の「タイタニック」「アナと雪の女王」などの多くの人気作品に共通して見られます。
相手が日常的な出来事でもこの構成に沿って話をすることで、魅力的な話ができますよ。
まとめ：小さな会話の積み重ねが強い絆を作る
「この人なら信頼できる」「一緒にいたい」と思われる人になりたいなら、相手の話を興味を持って聞く、自分の話で相手を楽しませるといった小さな積み重ねが大切です。感情的なつながりを築くために、近道はありません。小さな努力をコツコツしながら、相手と自分を楽しまる方法を磨いていきましょう。
何事もないような日常でも、人は様々なことを感じています。その感じたことをお互いの話題にしてみてください。二人で何気ない毎日を楽しく話せるようになれば、良好な関係を築けます。
人間関係で必要なことは相手に関心を持つことです。相手の話にちゃんと反応せずに、自分の話をかぶせたり、スマホをいじりながら聞いたり、反応しなかったりするのは最悪です。会話のシグナルによって人間関係が上手くいくかを左右します。より良い人間関係を作る感情シグナルについては、以下の記事をご覧ください。
