突然ですが、貯金は好きですか？
貯金は面倒、苦行と感じている人も少なくありません。実は、お金を貯める行為自体にはとても大きな恩恵があります。
それは「幸せになれること」です。
今回は「貯金する人はストレスが少ないし、メンタルに良いし、幸せにもなれるよ」というアリゾナ大学らの研究を紹介します。目的のない貯金のメリットを知ることで、お金を貯めることへの意欲が上がりますよ。
研究の参加者は968人の大学生（1981年から1996年生まれ）で、物質主義、個人の貯蓄戦略、人生満足度、幸福度、精神衛生に関する質問に答えてもらっています。データは大学1年生、大学4年生、大学4年生から2年後に収集しました。
研究結果は次のとおりです。
- お金を貯める人は、精神的ストレスが少ないなど、全体的な幸福度が高かった
- 買う量や消費量が少ない人はうつ症状が少なく、精神衛生に良い影響があった
- 環境保護のために消費を減らした学生の方が、単に環境に優しい製品を購入した学生よりも幸せであった。単に購入する物の数を減らすことが、精神衛生にとって良い戦略である可能性がある
研究者によると、この発見は経済的に苦しい学生にとって重要であるとのこと。また、物質主義的なアプローチから離れて、自分の人生にもっと満足する方法を教えてくれています。
- 衝動買いを避けるために、購入物を記録したり、買い物リストを作ったりすること
- 日常の消費行動に対して、より批判的、あるいは注意深い姿勢を取ること
毎日の支出を見直して、無駄なものを買わずに、必要な物だけを買おうということですね。物質主義の傾向が強い人は不幸であることが多いので、納得の結果ではありますね。
金銭的なストレスが多い人は老けて見える、借金がある人は関節炎などの身体的な痛みに悩まされているなどの研究があるので、経済状況は健康に大きな影響は及ぼしていることは間違いありません。ケガや失職などがあっても、お金があれば余裕ができますよね。
過去200年以上のデータによると、給料よりも投資収益の伸び率が高いので、「お金を稼ぐにはまずお金を貯めること」が重要です。人生を楽しみながらであれば、趣味が貯金・節約・投資というのも良いと思います。お金を投資すると収入を増やすことが楽になりますし、精神的なゆとりは代えがたいものですからね。
貯金をするには過去や未来ではなく、現在に意識を向けることが大切です。効果的に貯蓄するためのマインドについては、以下の記事で紹介しています。興味のある方はお読みください。
