遊び心があると人生を楽しく過ごせるというイメージがあると思います。これはそのとおりで、チューリッヒ大学の研究では「遊び心はポジティブな体験を増やして、幸福度を高くする」ということが判明しています。ちなみに、遊び心とは何事に対しても楽しさやユーモアを持てることです。
そこで今回は、「遊び心のある人の特徴とは?」を調べたイリノイ大学の研究を紹介します。遊び心がある人とない人の違いを知ることで、遊び心を持てるようになり、人生を以前よりも楽しく過ごすことができますよ。
この研究の参加者は平均年齢20歳の大学生1,021人を対象としていまして、個人の遊び心のレベル、余暇の活動、余暇活動の動機などをアンケートで答えてもらっています。遊び心を評価し、余暇の活動に求めているものを調べることで、遊び心と余暇にどのような関連があるのかを見ているんですね。
その結果は、
- 高い遊び心を持っている人は、遊び心があまりない人とは対照的に、余暇に新しい体験を求める傾向が強いことが明らかになった
- 高い遊び心を持っている人は、余暇から内的報酬(楽しさ、喜び、気分の良さ)、成長の機会、社会的な経験、新しい経験、積極的な関与を得ることがより重要だと回答していた
- 遊び心のある人は、自由時間に退屈を感じる傾向が有意に低いことが示されたが、これは環境に関係なく自分自身や他者を楽しませる能力に起因している可能性が高い
- 高い遊び心を持っている人は、遊び心があまりない人と比べて、余暇活動の種類に対する嗜好に違いはなかった。彼らは、スポーツ、健康を意識したフィットネス、アウトドア、アート、水上アクティビティ(サーフィン、水上スキーなど)、社会的活動、一般的な活動に同じレベルで参加していた。
とのこと。
研究者によると、
本研究の結果は、遊び好きな人々をより明確に特徴づけ、理解するための洞察を提供するものである。調査結果は、遊び心は活動の好みよりも、余暇への取り組み方にあることを示している。遊び好きな人とそうでない人の差は、余暇経験に対する考え方や、自由な時間に経験しようとする動機に関連しており、参加する活動に対する嗜好には関連していなかった。これらの結果は、遊び心は個人が余暇経験についてどのように考え、どのように求めるかにあるのであって、何をするかではない、という示唆を支持するものである。
だそう。
遊び心のある人は余暇に対して楽しさ、喜び、気分の良さ、成長、人との関わり合い、新しい経験、積極的な姿勢をより重要視しているんですね。確かにこれらの要素を求める人は遊び心がありそうですよね。
遊び心を高めるには、余暇に上記の要素を意識しつつ、自分や他者を楽しませることが大切です。ちょっとしたことでもいいので、日常的に自分や他者を楽しませることをすると遊び心が高まっていいんではないでしょうか。遊び心に似た「プレイフルネス」を高める方法を以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
遊び心を高めるためにおすすめの本
・ユーモアは最強の武器である: スタンフォード大学ビジネススクール人気講義
こちらの本はビジネスや私生活でユーモアを取り入れる方法、ユーモアの鍛え方を教えてくれます。
ユーモアはモテや人間関係に役立ちますし、創造性やレジリエンスを高めることができます。
人気者になりたい、日々を楽しく過ごしたいというかたにおすすめの本ですよ。