「人生でやりたいことが分からない」
「新たに分野を変えたり、転職したいけど、迷っている」
このような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
人生では進学、就職、転職などを自ら選択して行動しなければなりません。
しかし、やりたいことが不明確だったり、進路は決めたはいいが本当に進んでいいのかが分からないといった悩みは人生に付きものです。
今回は、人生の進路を決めるときに役立つ「マッチ・クオリティ」を紹介します。
「マッチ・クオリティ」とは?
マッチ・クオリティとは、ある物事との相性の良さ、適性を意味します。
ある物事は、学問の専門分野、仕事、スポーツなどを指します。
皆さんがこれから進みたい道は、未経験のものがほとんどだと思います。
未経験のものに対して、どれだけ自分と相性が良いかは実際にやってみなければ分かりません。
・行きたい大学は決まったが、学部を決められない
・希望の仕事に就職したのはいいが、仕事をしてみたらやりたいことではなかった
マッチ・クオリティを知ることができれば、これらを解決できます。
自分のやりたいことと自分とのマッチ・クオリティを知るために、幅広い経験を積むことが大切です。
マッチ・クオリティの効果
マッチ・クオリティを知るために、幅広い経験をしたことは、今後の人生に活きていきます。
なぜなら、過去の分野での経験を活かし、アナロジーを使って、新しいアイデアを出したり、問題を解決したりすることができるからです。
※アナロジー…類推。さまざまな事象間に共通点を見つけ出すこと。ほとんど共通性がないように見える領域やシナリオの間で、概念的な共通点、類似点を発見すること。
マッチ・クオリティの効果を「RANGE」から紹介したいと思います。
マッチ・クオリティの向上による効果は、
・スポーツのエリート選手は、専門とするスポーツを決める前に、様々なスポーツを経験している。そこで幅広い身体能力を育み、自分の力や性質を知ってから専門とするスポーツを決めて、集中的に練習に取り組む
・難関の音楽学校に入学を認められた学生と、熱心に音楽に取り組んでいるがスキルの劣る学生とを比較した。その結果、よりスキルの高い学生はそうでない学生と比べて、少なくとも三つの楽器を演奏する割合がはるかに高かった
・転職を考えている人が、実際に転職をすると幸福度が大幅に高くなる
・多様な経験を積んだ人は、これまでに見たことがない状況に知識を応用するのが上手くなる
逆にマッチ・クオリティを知らないと、
・大学生が自らの適性を知る前に専門を決めると、選んだ専門分野とは関係のない仕事につく確率が上がった
変化の激しい現代社会では、マッチ・クオリティを知る過程で幅広い経験を積み、アナロジー思考を磨いて、未知の問題に取り組んだり、新たな挑戦をすることが大切です。
マッチ・クオリティは、絶えず変化するものですので、常に新しい経験、知識を探しつづけましょう。
マッチ・クオリティの実践例
マッチクオリティの実践例を見ていきましょう。
・子供に色々なものを体験させる
⇨水泳、スキューバダイビング、乗馬、登山などの様々な体験を普段の生活、旅行で楽しむ
・新しい分野を学んだり、新しいことに挑戦する
⇨プログラミングの仕事をしているが、アートを学んで、風景画を書いてみる
・毎回同じルーティンをするのではなく、小さな変化を加える
⇨いつも行くお店で毎回同じメニューを頼むのではなく、新メニューや日替わりランチを頼む
以下は私の実践例です。
・本を読み終えたら、次の本はジャンルを変える
⇨毎回同じ本を読まなくなるので、知識の幅を広げることができます
・旅行、散歩、アクティビティをするときは、新しい体験を1つ加える
⇨新しい体験を加えることで色々な体験ができるようになります
・新たな挑戦をするときは、小さく始める
⇨新しい挑戦をお金や手間がかからない方法でやることでリスクを最小限にします
まとめ マッチ・クオリティとは「迷ったらまずやるべし」の精神
マッチ・クオリティで大事なことは、「RANGE」のこの言葉に尽きます。
「後れを取ったと思わないこと」
皆さんもぜひ年齢関係なく様々なことに挑戦してみてください。