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頼み事をして喜ばれる5つのテクニック

2021年8月31日

頼みごとをするとき、申し訳ないと思っていますか?
もしくは、頼み事を断れるのが不安で頼みづらいと感じていませんか?

頼みごとをするときは、少しの工夫で頼みごとの成功率をアップさせることができます。
しかも、頼み事で相手と協力関係を築いて仲良くなることができますよ。

頼み事をして喜ばれる5つのテクニック」を紹介します。

頼み事をして喜ばれる5つのテクニック

1、仲間意識を活用する

同じ集団の仲間であることをアピールすることで助けてもらいやすくなります。
仲間意識を高めることで、帰属意識やつながりの感覚が得られ、お互いへの理解が深まり、心身の充実感も得られます。
他者と協力することで、一人ではできない大きな目標を達成できるようになります。

仲間意識を使って助けてもらいやすくなる具体的な3つのテクニックを紹介します。

仲間意識を高める3つのテクニック

①「一緒に」という言葉を使う

頼み事をするときは「一緒に」という言葉を使いましょう。
自分一人では手に負えない作業のときは、「一緒にこの作業をしませんか?」と言って、助けを借りましょう。
助言して貰いたいときは、「この問題について、一緒に考えませんか?」と言うのも有効ですよ。

アドバイスをもらう方法は、アドバイスシーキングといい、アドバイスを求めると逆に相手から好意を得られるテクニックです。
アドバイスを貰った上に相手から好感度を獲得できるなんて凄いテクニックですよね笑。

②共通の目標に目を向ける

相手と共通の目標を持ちましょう。
共通の目標は、何かを達成するなどの同じ方向性だと思ってもらえるものにしましょう。
手伝ってもらいたいことを共通の目標として掲げることで手伝って貰いやすくなりますし、連帯感も上がりますよ。

③共通の経験、感情について話す

共通の経験、感情について話しましょう。
お互いのあいだに、同じような認識、思考、感情を見出すことが効果的です。
普段から相手と話して、同じ経験や感情を共有しておくと好感度が高まり、助けて貰いやすくなりますよ。

2、自尊心を刺激する

頼みごとをするときは、相手の自尊心をくすぐることが有効です。
私たちは、自分自身を親切な人間だと考えています(実際は違うかもしれませんが)。
相手の自尊心を刺激することで相手に継続的に助けてもらいやすくなります。

自尊心を刺激する2つのテクニック

①感謝するときは相手のアイデンティティと結びつける

依頼や感謝の言葉を伝えるときは、相手の価値観と一致する特性、人間性(親切、寛大さなど)を褒めましょう。

②その相手だけに頼む

「これはあなたにしかできないことです。だからこそぜひお願いしたい」と相手の自尊心をくすぐるような伝え方をすると効果的です。

3、有効性を感じさせる

行動時のモチベーションにおいて、「私がどれだけ影響を与えたか」という感覚はとても重要です。
自分の行動が現実世界に影響を及ぼしているという有効性を感じているからこそ、私達は行動を続けているのです。
人を助けることにおいても、有効性を感じることが重要だと過去の研究から分かっています。
相手に有効性を感じさせれば、助ける意欲が増し、助けてもらいやすくなります。

相手の有効性を感じさせる3つの方法

①求めている助けがどんなもので、どんな結果をもたらすかを、事前に明確に伝える

助けを求めるときに曖昧な頼み方をすると、相手視点では自分の行動によって何が起こり、どんな影響を及ぼすのかが分かりません。
相手の行動によって、どのような変化があるのかを事前に伝えましょう。

②フォローアップをする

助けてもらった後は、相手のおかげでどのような進展があったかを相手に伝えましょう。
助けた側からすると手伝った結果、どうなったかが気になるものです。
協力への感謝とその結果を伝えて、相手の有効性を高めましょう。
相手がその結果を聞くことで、さらに助けて貰える可能性も上がりますよ。
頼みごとをする前にフォローアップをすると事前に伝えておくのも良い手です。

③相手に好きな方法を選んでもらう

どんな助けを求めているかは明確に伝え、その助けとなる方法は相手に選んでもらいましょう。
好きな方法を選ばせることで、相手の長所を活かせますし、何よりも相手にとっても助けたことによる満足度が上がります。

4、返報性を活用する

返報性の法則は、かなり強力な心理法則です。
人類は太古の昔から返報性の法則を通じて共存してきました。
返報性を利用した頼みごとを成功させるための親切を紹介します。

頼みごとを成功させるための親切法4つ

①必要とされる親切をする

何も考えずに親切をした結果、ただのおせっかいになるのはNGです。
相手を観察して、相手が必要とする親切をしましょう。

②普段から先に親切にしておく

返報性の法則は先に親切をすると相手から返してもらいやすくなります。
普段から親切にしましょう。
親切を定期的にすると人間関係も良くなりますよ。

③ちょっとした親切で良い

ちょっとした親切をしましょう。
道を譲ったり、挨拶をしたり、小さいことでもありがとうと言ったりと、ちょっとした親切でかまいません。
自分の負担にならないように親切にしましょう。

④親切をしても見返りを求めない

見返りを前提とした親切はやめましょう。
自分が親切にしたんだから、相手は返さなければいけないという考え方はストレスを溜めるのでNGです。
誰かに10回親切にしたら、1回は親切が返ってくるくらいの気持ちでいましょう。

5、タイミングを選ぶ

頼みごとの成功率を上げるには、タイミングが重要です。
人は晴れや雨の天気などの些細なことからも無意識に影響を受けます。
デートを申し込むなら雨の日より晴れの日のほうが成功率が高いですし、無料配布の便箋を受け取ると自分の車やテレビをしっかり動いていると評価します。
頼みごとをするときも、頼むタイミングを見極める必要があります。

頼むごとをする3つのタイミング

①相手の機嫌が良いとき

相手の機嫌が良いときにしましょう。
相手に良いことがあった直後、体調が良い時などは機嫌が良くなります。
いつも機嫌が悪そうな相手には、機嫌が悪くない時を狙いましょう。

②相手に精神的、時間的な余裕があるとき

相手に余裕があるときに依頼しましょう。
相手に余裕がないときに頼みごとをすると、後回しにされるか、空気を読まない人だと思われてしまいます。

③食事後

食事後に頼みごとをすると、成功率が上がります。
逆に空腹のときに頼みごとをすると断れやすくなるので、注意しましょう。

朝食と昼食の直後に、判事が仮釈放を認める可能性がもっとも高くなるという研究もあります。
一緒に食事をすると相手と仲良くなれますので、食事後に頼みごとをするのもいいですね。

駄目な頼み方の3つのパターン

NGな頼み方も紹介しておきます。
ダメな頼み方にならないように注意しましょう。

1、相手の共感に頼りすぎる

共感とは、他人の思考や感情を共有することです。
「自分は困っています」とアピールして共感を用いて助けを求める場合、度が過ぎると逆効果になります。
共感は適切に使えば問題はありませんが、過度に使用すると、自分で解決する気が全くない、間接的に自分を操ろうとしているなどと思われ、他者から目を背けられたり、見放されたりします。
共感は適切に使いましょう。

2、ひたすら謝りながら頼む

やたらに謝ると、他人行儀だと思われてしまい、同じグループにいるというアイデンティティが希薄になってしまいます。
なぜなら、グループ間で助け合うことは「お互い様」だからです。
必要以上に謝ることによって、お互いのあいだに距離が生まれ、一体感が損なわれてしまいます。
ただし、大きな失敗をしたときは、きちんと謝りましょう。

3、言い訳をする

頼み事をするとき、頼まれる側の気持ちを考えることよりも、自分は能力が高く自己中心的ではないことをアピールするために言い訳をする人がいます。
「本当なら、君の力を借りる必要はないんだけど」
「あの人のミスのせいでしょうがなくてね」
頼み事をする際には、後味の悪い言い訳をするのではなく、前向きな気持ちでポジティブに頼みましょう。

まとめ:頼みごとに対して臆病になる必要はない!

より良い協力関係を築き上げることは、社会で暮らす私たちにとって必須のスキルとなっています。
どうやったら頼みごとを快く引き受けてもらえるかを考えながら試していくことで、頼む技術を上げることが重要です。

上手に頼みごとができるようになると、仕事の幅が広がり、人間関係も円滑になります。
そして、何よりも頼みごとに対しての恐怖心や羞恥心がなくなりますよ。

頼み事をして喜ばれる5つのテクニックを使って、まずは身近な人に頼みごとをしてみてくださいね。

参考文献&頼みごとを円滑にするためのおすすめ本
人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学
こちらの本は頼みごとがなぜ難しく感じるのか、頼みごとのよくある誤解、頼みごとの成功率を上げる方法などの頼む技術について、体系的に教えてくれます。
人ははるか昔から現代に至るまで誰かと協力しながら生きてきました。
頼む技術を学べば、人間関係、仕事が円滑になりますので、人生で必ず役に立ちますよ。

影響力の武器: なぜ、人は動かされるのか
頼みごとは、相手がどうしたら動いてくれるのかに尽きます。
人の心理を知っておくと、どうしたら頼みごとをより上手にできるのかを自分で新たに考えだすこともできます。
さらに頼みごとの成功率を上げたい方におすすめですよ。

夫婦・カップルのためのアサーション: 自分もパートナーも大切にする自己表現
頼みごとや自分の考えを述べるときに役立つのが、「アサーション」です。
アサーションとは、自分の感情、思考を素直に適切な方法で相手に伝えることです。
アサーションをすることで、自分と相手も大切にしながら自己表現することができます。
アサーションを学べば、相手を怒らせることなく、自分の頼みごとや意見を言うことができますよ。

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