以前、「目標達成には戦略が重要！成功する戦略の立て方とは？」で良い戦略の立て方を紹介しました。
ざっくり言うと、良い戦略とは個人や組織の価値観から目標を設定し、最重要課題を解決すること、でしたね。
今回は、「悪い戦略はすべてを駄目にする！悪い戦略の３つの特徴」を紹介します。
悪い戦略になる理由も解説します。
悪い戦略の理由、特徴を知っておくことで、悪い戦略を避けて良い戦略を立てることができますよ。
なぜ、悪い戦略になってしまうのか？
悪い戦略になる理由は、面倒なことはしたくないという安易な考えに尽きます。
そして、悪い戦略を立てたら最後、破滅するまで一貫して悪い方向に向かっていきます。
悪い戦略を引き起こす３つの主な理由を紹介します。
悪い戦略を引き起こす理由３つ
１、思考停止をする
良い戦略を立てるには、一見すると両立しない状況、価値観を実現させることが必要になります。
困難な目標を達成するために、様々な方法を吟味して、実験したり、深く思考したりするので多大な労力がかかります。
悪い戦略を立てる人は労力がかかるのを嫌って、調査や分析をしなくても良い戦略は立てられるという安易な願望にすがってしまいます。
思考停止しないためにも、作業量に圧倒されない程度に少しずつ労力をかけていきましょう。
２、困難な選択を避ける
良い戦略では最重要課題を選択・集中して解決することが必要不可欠です。
最重要課題を解決するために、大変な痛みを伴う選択をしなければならない場合があります。
例えば、工場を閉鎖して人員整理する、社内でどの事業に力を入れるべきか対立している状況で決断することなどが考えられます。
困難な選択を避ける選択肢として現状維持を選びがちですが、困難な選択をしないことによって生じる最悪の状況を考えましょう。
最悪の状況を考えることでより賢明な選択ができるようになります。
３、精神論を持ち込む
願えば叶う、根性があれば何でもできると精神論だけで戦略を立てるのはやめましょう。
良い戦略は、事実や数字に基づいた客観的、論理的な考え方が基礎となっています。
現状のやり方がうまくいかないときは根性や精神が足りないと叱咤激励するだけでは悪影響になります。
昔は成功していたやり方も現代においては通じないことは少なくありません。
失敗したときは、現在の状況を客観的に分析して、戦略を立てましょう。
悪い戦略の３つの特徴
悪い戦略には主に３つの特徴があります。
１、空疎である
２、重大な問題に取り組まない
３、戦略を目標だと思っている
それぞれ紹介していきますね。
１、空疎である
悪い戦略の第一の特徴は、空疎であることです。
空疎とは、見せかけだけで中身がないことです。
具体的には、美辞麗句をつらつらと並べたり、難解な専門用語をふんだんに使って煙に巻いたりすることを言います。
良い戦略は、複雑なことをわかりやすく説明し、どのような行動を取ればいいのかが明確になっています。
２、重大な問題に取り組まない
悪い戦略の第二の特徴は、重大な問題に取り組まないことです。
悪い戦略は重大な問題から目を背け続けます。
その結果、無駄なところに注力して、リソース、行動を浪費してしまいます。
良い戦略は最重要課題に狙い定めて、一点集中して効果的に解決します。
まずは問題を受け入れることから始めましょう。
３、戦略を目標だと思っている
悪い戦略の第三の特徴は、戦略を目標だと思っていることです。
ただの数値目標は戦略ではありません。
具体的には、昨年に比べて売上高を15％上げる、10％のコスト削減などです。
数値を掲げるだけでは何をすればいいのかが分かりません。
良い戦略は取るべき行動の指針があるため、やるべきことが明確になっています。
まとめ:悪い戦略とは思考をやめること
悪い戦略を一言でまとめると、重要な問題から目を逸らして考えるのをやめることです。
重要な問題に取り組むと圧倒されてしまう方は重要な問題を解決するために小さなステップに分けましょう。
最初はインターネットでその問題について調べるといった簡単なもので構いません。
「千里の道も一歩から」というように小さなことから始めていきましょう。
悪い戦略を避けて、良い戦略を立ててみてくださいね。
戦略で失敗することが少なくなりますよ。
参考文献＆悪い戦略を立てないためのおすすめ本
・良い戦略 悪い戦略
こちらの本は目標を達成するために、どのような戦略を立てればいいのかを教えてくれます。
良い戦略、悪い戦略の具体例を挙げて、どのような戦略が効果的なのかを説明してくれていますよ。
どうしても達成したい目標を持っている方、個人で独立したい方、ビジネスを経営されている方に特におすすめの本です。
・公立高校教師YouTuberが書いた一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
こちらの本は世界史の本になります。
悪い戦略を知るために歴史を学ぶと教養も身に付くのでおすすめですよ。
この本は従来の歴史本とは異なり、年号を使わずに地域ごとのまとまった流れで世界史を教えてくれます。
世界史の知識をシンプルにストーリーとして読むことができるため、記憶に残りやすくなりますよ。