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コーヒーは心不全のリスクを減らすかもしれないことで大規模研究で判明

2021年8月8日

日本人の平成 30 年死亡数を死因順位別にみると、
第1位は悪性新生物<腫瘍>で 37 万 3547人
第2位は心疾患で 20 万 8210 人
第3位は老衰で 10 万 9606 人
となっていました。
心不全」は83307人と第2位の心疾患の中で最も高い数値となっています。

「心不全」とは、

  • 心臓のポンプ機能がうまく働かず、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態のこと

です。

今回は、「コーヒーで心不全のリスクを減らせるかも?」という観察研究(R)を紹介します。

機械学習を使い、「フラミンガム心臓研究」、「心血管健康研究」、「アテローム性動脈硬化症リスク研究」という大規模な人々の研究データベースから、心疾患に関連する潜在的なライフスタイルや行動の要因を分析しました。
3つデータベースを合わせて総対象者は21,000人を超えています。

かなり大規模な研究となっていますね。
ちなみに 「フラミンガム心臓研究」、「心血管健康研究」、「アテローム性動脈硬化症リスク研究」 というのは割と有名な研究データベースで、対象者を数十年に渡って追跡して疫病発生の要因などを調べてくれています。

調査結果は、

  • コーヒーの摂取は、心不全のリスクを減らした
  • カフェインレスコーヒーでは心不全のリスク減少効果は確認できなかった 

となりました。

多くの研究でコーヒーには健康効果があると確認されているので、コーヒーを積極的に飲んでもいいですね。
コーヒーには抗酸化作用があるポリフェノール、集中力を上げるカフェインが含まれているため、優秀な健康飲料ですよ。
他にも、コーヒーは死亡リスク、2型糖尿病リスク減少効果があるという研究もあります。

これらの研究からコーヒーを積極的に飲もうとはまだ言えませんが、コーヒー好きには嬉しい研究結果ですね。
コーヒーは奥が深く、楽しめるので、趣味としてもおすすめですよ。
カフェインが苦手な方はカフェインレスコーヒーを飲みましょう。
カフェインレスでも集中力が上がるなどの効果が確認されていますよ。

カフェインはコルチゾールとの関係により、最適な時間があります。
コーヒーは午前9〜11時、午後1〜5時くらいの間に飲むといいでしょう。

みなさんも一息つくときにコーヒーを飲んでみてくださいね。

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