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36万人を調査してわかった「コーヒーと紅茶の脳への健康効果」

2023年4月2日

これまでの研究で、コーヒーや紅茶を飲んでいる人は脳卒中や認知症の発症率が低いということが明らかになっています。コーヒーや紅茶にはカフェインや抗酸化物質が豊富に含まれているんですね。これまでに抗酸化ストレス、抗炎症、アミロイドβ凝集抑制などの健康効果が確認されています。

特にアミロイドβの蓄積はアルツハイマー病が発症する原因とも言われているので、コーヒーや紅茶がそれを抑制してくれるのはかなりありがたいですね。コーヒーはクロロゲン酸、紅茶(お茶)はカテキンというポリフェノールが含まれていることで有名で、それぞれが独自の生物学的効果を持っています。

今回は、「コーヒーと紅茶を組み合わせたら、脳卒中、認知症のリスクをさらに減らすことができるのか?」を調べた天津医科大学らの研究を紹介します。

前向きコホート研究で、UK Biobankの365,682人(50~74歳)を対象としています。参加者は2006年から2010年にかけて研究に参加し、2020年まで追跡調査されており、性別、年齢、健康指標、身体活動、過去の病歴、コーヒーや紅茶の摂取量などを答えてもらっています。

その結果は、

・コーヒーを1日2~3杯、紅茶を1日3~5杯、またはそれらの組み合わせたときの摂取量が1日4~6杯のときに、脳卒中および認知症リスクが下がっていた。
紅茶やコーヒーを飲まない人に比べ、1日あたりコーヒー2~3杯、お茶2~3杯を飲むと、脳卒中のリスクが32%、認知症のリスクが28%低くなった。さらに、コーヒーと紅茶の飲用の組み合わせは、虚血性脳卒中と血管性認知症のリスク低下と関連していた。

でした。お茶やコーヒーを飲むだけで大きな差が出ましたね。さらに組み合わせることで大きな効果が見込めそうです。

研究者曰く、

これらの結果は、因果関係を推論することはできないが、コーヒーや紅茶の摂取と脳卒中、認知症、脳卒中後の認知症のリスクとの間に有益な関係がある可能性を強調している。これらの結果は、脳卒中、認知症、脳卒中後の認知症の予防と治療に関わる臨床医にとって興味深いものだろう。

とのこと。この研究はあくまで自己申告であることに注意が必要です(バイアスによる影響が大きい)。

脳卒中や認知症はいずれも脳そのものに影響があるので、認知機能に多大な影響を与えます。ちなみにコーヒーと紅茶の組み合わせは全死亡リスクが下がったという研究もありましたよ。

コーヒーや紅茶を飲むだけという手軽な健康法なので、みなさんも試してみてはいかがでしょうか。私は1日にコーヒー、お茶、紅茶を飲むようになりました。食べ物と同じで様々な種類の食品を摂取したほうが健康に良いのは間違いなさそうなんですよね。

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