・夫婦でずっと仲良くできるか不安
・自分の不満やモヤモヤを溜め込んでいる
これらの悩みを解決する科学的な方法を紹介します。
どんなに円満そうに見える夫婦やカップルであっても、それぞれの好みや考え方が違うので意見の対立があります。
意見の対立を避けるために我慢したり、諦めたりすると、不満を溜め込んだ結果、爆発してしまい、別れや離婚につながってしまいます。
理想的な夫婦とは、仲の良い関係を維持しつつ、問題が起きても生産的に解決できる夫婦と言えます。
特にコミュニケーション不足による価値観の違いは深刻な問題を引き起こします。
夫婦がずっと仲良しでいられるための方法を紹介します。
夫婦で仲良くいるためには、コミュニケーションが大事
夫婦が仲良くいるために大切なのは、良好なコミュニケーションです。
良好なコミュニケーションによって、お互いが双方の価値観に沿った行動を取ることができるからです。
コミュニケーションが上手くできないと、意見のすり合わせができません。
パートナーに直してほしいところがあっても、話し合って妥協点を見つけられなくなります。
夫婦で良くある問題としては、
- 相手の嫌なところが目につく
- 相手が働いていない、浪費家である
- 相手がアルコール依存症
などです。
パートナーの嫌な行動に愛想が尽きて、主要な離婚原因の価値観の違いや生活の不一致が起きてしまいます。
夫婦のどちらかの不満が爆発する前に、相手に嫌だと思うところを上手に伝えて、行動を少しでも変えてもらう必要があるのです。
子育てで成功している夫婦は、夫婦の時間を大切にしている
子育てで夫婦の時間が取れないという方もいると思いますが、少しでもいいので夫婦一緒の時間を過ごしましょう。
仲の良い夫婦は、子育てでも成功することが判明しています。
教師が学校に通う子供たちを評価した研究では、学業成績と社会的適応力が高かった子供の特徴を調べています。
研究の結果、そのような子供たちは両親が幸福な関係にあることが分かりました。
夫婦の時間を増やすことは子供のためにもなるのです。
当たり前ですが、両親の関係が悲惨な家庭よりも、幸せな家庭のほうが子供に良いことは分かっています。
夫婦関係が円滑なほうがお互いに協力して、問題を解決することもできます。
夫婦の時間を大切にすることは、決して利己的なことではありません。
家族全員のためにできる最良のことの一つです。
夫婦がずっと仲良くいるための3つのコミュニケーション方法
夫婦のコミュニケーションにおいて、重要なポイントは以下のとおりです。
- 「傾聴と共感」:相手の話を聞く
- 「アサーション」:自分の意見を伝える
- 「夫婦の習慣」:二人の時間を作る
それぞれについて、詳しく紹介しますね。
相手の話を聞く「傾聴と共感」
1つ目は、傾聴と共感です。
傾聴と共感は会話の満足度を上げてくれます。
2014年の研究ではアクティブリスニングという会話法の効果を調べてくれています。
アクティブリスニングは積極的傾聴といい、主に傾聴と共感スキルを使った会話法です。
研究の結果、アクティブリスニングは相手が自分のことを理解しているという感覚が高まり、会話の満足度が向上することが分かっています。
さらに、社会的に魅力的だと評価されていました。
アクティブリスニングはプロカウンセラーが使う話法で信頼関係の構築に役立ちます。
具体的なポイントとしては、
- 話を聞くことにただ集中する
- タイミング良く相づちを打つ
- アイコンタクトをする
- 相手の気持ちをそのまま言葉にする
- 相手を批評しない
となります。
相手の気持ちを言葉にするときは、「寂しいんですね」、「疲れているんだね」と相手の気持ちに寄り添って返事をしてあげましょう。
パートナーが日々の出来事を話すときには、スマホを見ながら話を聞くのではなく、ただ集中して批判を加えずに話を聞きましょう。
自分の意見を伝える「アサーション」
2つ目は、アサーションです。
アサーションは相手を大切にしながら自分の意見を言う会話法です。
アサーションをすると夫婦の結婚満足度を上げます。
109組の夫婦を対象にした研究では、中期的に敵意レベルの低さ、長期的に自分の意見を言えることや心理的柔軟性が高いこと、不安レベルの低さが結婚満足度と関係していることが分かりました。
アサーションでは自分と相手を大切にしながら意見を言うので、敵意レベルを下げて、自分で上手に主張できるようになります。
夫婦で問題を建設的に解決できるようになるので、お互いの価値観への理解や歩み寄りにつながります。
アサーションの具体例なやり方は、
- ポジティブな会話をする
- アイ・メッセージを使う
- 具体的な実行可能な提案をする
- 提案が受け入れられなかった時の代替案を考えておく
ポジティブな会話を手軽に増やす方法としては、ありがとうなどの感謝を伝えましょう。
提案は相手が実行可能な小さな行動にすると受け入れられやすくなりますよ。
提案を拒否されたときは、別の方法で問題を解決できるような提案をするのがおすすめです。
例えば、仕事帰りのスーパーでの買い物を減らしたいとすると、
- 提案A:相手に少しでも買い物をやってもらう
- 提案B:買い物はネットスーパーにする
相手が面倒くさがりの場合は提案Aは断られる確率が高いですが、提案Bは受け入れられる可能性が高いです。
相手の好みを考慮して提案することが大事です。
日々の生活で相手へのイライラを溜めるのではなく、アサーションで問題自体を解消しましょう。
二人の時間を作る「夫婦の習慣」
3つ目は夫婦の習慣です。
夫婦の習慣を作ると、お互いの仲が深まります。
2019年のイリノイ大学の研究では、24組のカップルを対象に聞き取りしています。
その結果、定期的な儀式をすることでカップルの絆を強化することが分かりました。
儀式はカップル間で定期的に何かをやることなので、習慣的な行動でも構いません。
習慣はコミュニケーションに良い影響を与えるものがいいです。
例として、夫婦で一緒に
- お風呂
- ドラマ鑑賞
- 食後のコーヒータイム
- 散歩
などがありますね。
いずれにしても夫婦で楽しめて続けられる習慣にしましょう。
まとめ:夫婦でずっと仲良くするにはお互いを大切にする
夫婦で仲良くいるための秘訣は、自分と相手を思いやることです。
相手だけを気にしていたら、自分が疲れてしまいます。
自分のことだけを考えていたら、相手は離れていくでしょう。
夫婦は長い時間を一緒に過ごします。
その中で、人間関係、子育て、お金、介護、健康、仕事などの問題が必ず起こります。
そのような問題が起きても、二人で生産的に解決できる関係とスキルを日々の中で育てていきましょう。
今回の重要なポイントは以下のとおりです。
- 夫婦がずっと仲良くいるには、コミュニケーションが特に大事
- 「傾聴と共感」で相手の話を上手に聞く
- 「アサーション」で自分と相手を大切にしながら、自分の意見を伝える
- 「夫婦の習慣」で二人の時間を作り、大切にする
お互いのコミュニケーションの質と量を向上させることで、仲の良い関係を保つことができます。
問題が起きても生産的に解決できる理想的な夫婦となることができますよ。
コミュニケーションのおすすめ本
・プロカウンセラーの聞く技術
こちらの本の著者は臨床心理士で、傾聴と共感を実践ベースで教えてくれます。
コミュニケーションにおいて聞くことは話すことより重要ですので、今までよりも夫婦で上手に意思疎通することができますよ。
・夫婦・カップルのためのアサーション: 自分もパートナーも大切にする自己表現
自分の考えを述べるときや頼みごとに役立つのが、「アサーション」です。
アサーションとは、自分の感情、思考を素直に適切な方法で相手に伝えることです。
アサーションを学べば、相手を怒らせることなく、自分の頼みごとや意見を言うことができますよ。
こちらの本は夫婦関係の問題にまつわる解決法についても教えてくれるので、夫婦、カップルの方にもおすすめですよ。
・ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
こちらの本は良い習慣を身につけるための方法が書かれています。
夫婦で良い習慣を身に付ければ、自動的に良い行動を蓄積することができます。
日頃から夫婦間で良好なコミュニケーション、つながりを得ることができますよ。
こちらの本の内容を実践すると、良い習慣で様々な分野で目標を達成しやすくもなります。