会話という言葉からどのようなイメージが連想されますか？
ちょっとした雑談のような浅い会話を思い浮かべるという方が多いのではないでしょうか。
実は浅い会話よりも深い会話のほうが相手と仲良くなれることが分かっています。
多くの人は他人と深い会話をすることについて、気まずい、気乗りしないという感情を持っています。
2021年のノースウェスタン大学による研究では、「深い会話は思っているよりも気まずくないし、相手とのつながりが感じられて幸福になるよ」という結論で面白かったので紹介します。
Overly Shallow?: Miscalibrated Expectations Create a Barrier to Deeper Conversation
対象者は120名で、参加者には浅い会話の質問、深い会話の質問をそれぞれ別の参加者としてもらいました。
各会話後、相手へのどれくらいの親しみの感情や幸福感などを感じたのかを調べたものとなっています。
浅い会話の質問
・今日の調子はどうですか？
・今日の天気はどうですか？
・ここに来るのは何回目ですか？
深い会話の質問
・人生で最も感謝していることは何ですか？
・これまでの人生で犯した過ちを1つだけ取り消すことができるとしたら、それは何ですか？
・最後に人前で泣いた時のことを教えてください。
この研究では深い会話について、他にも実験があるので、その結果も合わせて紹介します。
その結果は、
- 深い会話は浅い会話に比べて気まずいと評価しがちであった。
- しかし、予想していたよりも深い会話は気まずくなく、深い会話のほうがより多くのつながりと幸福感を生み出すことが分かった。
- 深い会話をしたほうが相手と友達になりたいと感じていた。
- 実際に浅い会話と深い会話をした後は、全体的にポジティブな体験ができる深い会話を好んだ。
深い会話はみんな恐れるけど、実際にしてみると仲良くなれるし、幸福感が増すという結果になっています。
確かに他人とぴったりと意気投合したのは深い会話が多かった気がしますね。
他の研究では深い会話は社会的なつながりを強化したり、秘密やネガティブな感情の負担を減らす効果もあったりすることが分かっています。
他人と深い会話をしてみてくださいね。
相手と親密になれますし、幸福感が増しますよ。
会話のおすすめ本
・プロカウンセラーの聞く技術
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コミュニケーションにおいて聞くことは話すことより重要ですので、今までよりも人と上手に意思疎通することができますよ。
・プロカウンセラーの共感の技術
こちらの本の著者も臨床心理士で、共感する技術を実践的に教えてくれます。
会話で大切なのは、相手が感じていることに気づくことです。
共感する手法を学べば、相手と深い絆を築き上げることができますよ。