不健康なライフスタイルは、認知力を低下させ、認知症リスクを高めることは知られています。
逆に筋トレ、有酸素運動は、脳を大きくし、認知機能を向上させます。
家事は日常にしている軽い運動ですが、脳機能との関係は知られていません。
今回は、「家事で脳が大きくなるのか?」を調べた研究(R)を紹介します。
対象、方法は、
- 健康な66人の高齢者
- それぞれの人の健康、認知機能を評価し、脳の画像を撮影
- 家事と家事以外の運動について、頻度や時間などを聞いて評価
となっています。
ちなみに家事は、掃除、料理、片付け、買い物などです。
家事以外の運動は、筋トレ、ストレッチ、ダンス、水泳、自転車、ゴルフなどになっています。
その結果、
- 家事は、脳の大きさに正の相関があった
- 特に灰白質、海馬、前頭葉の大きさに正の相関があった
- ただし、家事と家事以外の運動と認知力の間に有意な関係はなかった
- 何故か家事以外の運動は脳の大きさに有意な相関はなかった
となりました。
家事で脳が大きくなることは驚きました。
ちょっとした身体活動が増えるだけでも長期的にポジティブな影響がありそうですね。
研究者はこのように述べています。
家事の利点を示し、高齢者に低リスクで達成感のある家事を促すことで、もっと活動的になるように動機づけられる。
運動は認知機能を向上させます。
そのため、家事が認知機能の向上に役立つ可能性があります。
家事をする人は脳のサイズが大きくなっているとデータが出たので、今後、新たなテストをすれば家事と脳機能の関係において良い結果が出るかもしれません。
今回の研究をまとめると、
・家事をしている人は、脳のサイズが大きい
ということになりますね。
家事は、積極的にやりましょう。
自分のためにもなりますし、家族にも喜んでもらえますよ。
人間関係の向上にもなります。
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