「赤ちゃんが泣き止まなくて困っている」
「赤ちゃんが寝てもベッドに置くとすぐに起きてしまう」
このような悩みはありませんか?
赤ちゃんが泣き止まない、寝かしてもすぐに起きてしまうという問題を解決します。
結論から申し上げると、
- 泣き止ませるには歩いて抱っこする
- 寝たらベッドを置く前に5~8分抱っこして座る
ことをしましょう。
今回は「赤ちゃんを泣き止ませて寝かしつける方法」を紹介します。
健康な乳幼児21名(平均年齢3.34ヶ月)を対象とした理化学研究所の研究で、赤ちゃんの状態、心拍間隔をモニターしてくれています。
赤ちゃんを以下の4つのパターンであやすことでなだめたり、寝かしつけたりする効果があるかを調べてくれています。
- 抱っこしながら歩く
- 抱っこしなごら座る
- ベビーカーに乗せて歩く
- ベッドに置く
その結果は、
- 泣いている赤ちゃんに対して、抱っこしながら歩く、ベビーカーで移動することで泣き止ませて、眠気を促した。ただし、泣かずに起きている赤ちゃんにはそのような効果は見られなかった。
- 泣いている赤ちゃんを抱っこしながら座る、ベッドに置くことで泣き止ませる効果はなかった
- 赤ちゃんの入眠から5分以内にベッドに置くと、ほとんどの赤ちゃんが起きてしまったり泣いてしまったりした。
- 泣いている赤ちゃんのほうがただ起きている赤ちゃんよりも疲れるため、睡眠に入りやすい。
とのこと。
ちなみに、抱っこして歩くと赤ちゃんが泣き止む理由は「輸送反応」と呼ばれまして、赤ちゃんが親に運ばれるときにおとなしくなる反応です。
移動するときに赤ちゃんが泣いていると敵に見つかってしまいやすくなるため、生存するために静かにするという本能的に備わっている反応なんですね。この反応は他の哺乳類の動物でも見られます。
赤ちゃんを5分間抱っこしながら歩くと半分ほどが眠り、泣いている乳児はいませんでした。いかに輸送反応が強力かということが分かりますね。
この研究の結論としては、
- 赤ちゃんが泣いたら5分ほど抱っこして歩き、寝たら抱っこしながら座って5~8分経過したらベッドに置こう
というものになっています。
寝た直後にベッドに置いちゃいけないのは、浅い眠りだとちょっとしたことですぐに覚醒してしまうからなんですね。赤ちゃんが寝た後に5~8分ほど安静にするとさらに深い眠りに入るため、ベッドに置いたときに起きづらくなります。
歩くときは急に立ち止まったり曲がったりせずに一定のペースで歩くといいとのこと。今後、親戚の赤ちゃんが泣いたときにこの方法であやしてみようと思います。