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メンタルを良好に保つためのベストな方法は何か?

2022年10月16日

睡眠、運動、食事は健康の3大要素とされており、心身の健康や幸福と大きく関わっています。

しかし、これらの要素のうち、どれが最も強く精神的健康を予測するのかが分かっていないんですよね。

今回は、「睡眠、運動、食事の中でメンタルに1番効くのはどれだ?」を調べたオタゴ大学の研究を紹介します。

ニュージーランドの18~25歳の1,111名の若者を対象としている横断的な調査で、睡眠の量・質、身体活動、生の野菜・果物、ファストフード、お菓子などの摂取とうつ症状、幸福感について、オンラインアンケートで回答してもらっています。その他にも年齢、BMI、アルコール、喫煙、健康状態なども調査しています。

生活習慣を聞き取って、うつや幸福とどのような関係があるのかを調べているんですね。その結果は、

  • 睡眠の質が抑うつ症状および幸福感の最も強い予測因子であり、睡眠量と身体活動がそれに続いた。
  • 睡眠時間が8〜12時間の範囲にあり、睡眠の質が良い人は、抑うつ症状が少なかった。
  • 食事要因のうち、生の果物や野菜の摂取は、抑うつ症状ではなく、より大きな幸福感を予測した。
  • 生の果物や野菜の摂取量と幸福度は直線的・曲線的な両方の関係があり、1日8サービングよりも多く摂取しても、それ以上幸福度は上がらなくなった。
  • 睡眠の質とその他の健康行動は、浅い眠りを測定する1項目を削除しても、同程度に抑うつ症状を予測した。

メンタルに大切なのは、睡眠、運動、食事の順番になるということですね。メンタルを改善したいときは、まずは睡眠から取り組むといいでしょう。

研究者によると、

本研究の結果は、睡眠の質をターゲットとしたライフスタイルへの介入が、精神的健康と幸福を改善する上で最も有益であることを示唆している。しかし、身体活動と食事は、抑うつ症状(身体活動)と幸福感(身体活動および生の果物・野菜摂取)の差異も独自に予測したことから、軽視されるべきではない。睡眠、身体活動、健康的な食事は、(中略)精神的健康と幸福を促進する複数の手段として考えるべきである。

とのこと。メンタルや幸福のためには、睡眠、運動や食事などの複数の活動にアプローチするといいということですね。

ちなみ、睡眠量は睡眠時間が短すぎたり(8時間未満)と長すぎたり(12時間以上)すると、高い抑うつ症状および低い幸福感と関連していました。抑うつ症状は9.7時間睡眠が最も低く、幸福感は8時間睡眠が最も高かったとのこと。

睡眠を9.7時間にするのは難しいので、8時間を目指すと良いですね。私は睡眠が8時間以下のときが多いので、もう少し増やそうと思います。

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