外国語を学ぶと頭が良くなるということはよく聞く話ではないでしょうか。しかし、バイリンガルで脳の実行機能が高まるかどうかは研究によって、効果があると言っていたり、逆に効果がないと述べられていたりもします。
脳の実行機能とは、新たな目標の設定、行動や思考の調整といった役割を担っていると考えられています。ワーキングメモリ、注意の切り替えなども脳の実行機能に含まれています。
バイリンガルで頭が良くなるかどうかはいまだに議論が続いているんですね。そこで今回は、「外国語学習は脳に本当に良いのか？」という疑問を解決するために170件の過去研究を統合して、バイリンガルの優位性を調べてくれたディーキン大学の研究を紹介します。この研究では、バイリンガルによる脳の実行機能に関する効果を、ストループ課題、サイモン課題、注意ネットワーク課題などの7つのタスクの結果から測定しています。
分析の結果、
- 7課題中4課題において、バイリンガルはモノリンガルより反応時間が早くて、注意力コントロールや正確性も高かった
- 実行機能におけるバイリンガルの優位性は、30歳以上の参加者を対象にした研究において、より高い確率で存在した
となりました。脳の機能を調べるほとんどの課題において、バイリンガルのほうが成績が良かったということですね。年齢が高い人のほうが効果が出やすいみたいなので、脳機能を高めるために大人が英語を学ぶのは良いかもしれませんね。
1000人以上を対象にした研究によると脳トレは認知機能に効果がないという結果だったので、脳をトレーニングするなら外国語を勉強したほうがいいかもしれません。英語とかならビジネスやプライベートでも使えますからね。
外国語を学ぶためのおすすめ本
・英文「超」精読――ほんとうの意味がわかる
英文解釈の手法を教えてくれます。
英文の読み方、５文型、文法知識、練習問題まで盛り込まれており、１から英文解釈を学べます。
この本を読むことで、今より一段上の英文読解力を身に付けることができます。
英文解釈の基本として一冊は持っておくといいですよ。
・英語多読法 やさしい本で始めれば使える英語は必ず身につく
こちらの本は英語多読法を詳しく教えてくれます。
多読の効果、実践法、本の選び方について、詳しく書いてありますので、英語多読法に興味がある、始めてみたいと思う方におすすめです。
この本を読むことで、楽しみながら英語力を身につけることができますよ。