みなさんはライフスキルという言葉を聞いたことがありますか？
ライフスキルとは、人生における成功や幸福を高めるとされている個人的な特性や能力のことです。
具体的には、誠実性、自制心、社会性、自信、楽観性、情緒安定などのスキルですね。
ライフスキルは高めることができるので、スキルという名称が使われています。
小児期や青年期においてライフスキルは、
- 学業の成功
- 将来の仕事
- 向社会的行動
- 健康
を予測する指標となっています。
今まで若年層とライフスキルの関係を調べた研究は盛んに行われていますが、高齢者向けの研究は少なかったんですね。
「年齢を重ねてもライフスキルは重要なのではないか？」ということを調べた研究を紹介します。
2017年のロンドン大学の研究で、「English Longitudinal Study of Ageing」という大規模なデータベースから、52歳から90歳以上（平均66.7歳）の男女8,119人を対象に、5つのライフスキルのスコアの評価を行ったものとなります。
5つのライフスキルは以下になります。
- 粘り強さ
- コントロール感
- 楽観性
- 誠実性
- 感情の安定
これらのライフスキル指標と経済的豊かさ、社会的豊かさ、幸福度、健康指標との関係を調べてくれています。
その結果は、
- 各ライフスキルの得点が高いほど、富、収入、主観的幸福感、親密な人間関係の数、主観的健康度が高く、うつ病、社会的孤立や孤独が少なかった。
- ライフスキルの得点が高いと、他にも慢性疾患や日常生活動作の障害の少なさ、歩行スピード、好ましい客観的バイオマーカー（善玉コレステロール、ビタミンD、CRP濃度、中心性肥満度）と関連していた。
- ライフスキルの解析では、年齢、性別、親の経済状況、教育、認知機能が考慮された。また、社会経済的地位や健康状態といった要因にも左右されないことが確認された。
- 5つのスキルのうち、どれか1つが他よりも重要であることを示す証拠はなかった。
ライフスキルはどれも重要で、人生に欠かせないスキルとなっていますね。
金銭、健康面で大きな力を発揮しており、ライフスキルを意識して伸ばしてみようと思わせる結果ですね。
研究チームによると、
この結果は、成人期にこれらのスキルを育成・維持することが、高齢期の健康やウェルビーイングに関係する可能性を示唆している。（中略）ライフスキルは幼少期に重要であるが、高齢期にとっても重要であるということが今回の結果から判明した。
ライフスキルは一生変化しないものではありません。
ライフスキルは行動することで鍛えることができます。
ライフスキルを高めるために行動を変えていきましょう。
富や健康を手に入れることができますよ。
行動を変えるためのおすすめ本
・やり抜く人の９つの習慣 コロンビア大学の成功の科学
こちらの本は目標達成に必要な知識を紹介しています。
その中で成長マインドセット、if-thenプランニングなどのやり抜くための有用な知識について、分かりやすく書かれています。
目標を途中で挫折してしまうとお悩みの人におすすめですよ。
・ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
こちらの本は良い習慣を身につけるための方法が書かれています。
小さな改善を習慣化すると自動的に良い行動を蓄積することができます、
こちらの本の内容を実践すると、良い習慣で様々な分野で目標を達成しやすくなります。