マスクを外した顔を見ると、「あれ、思っていたのとなんか違う…」と思うことはありませんか?
マスクを付けたほうがイケメン、美人と思われる人がいますが、一方で素顔のほうがイケメン、美人だと見られる人もいるわけです。
つまり、マスクを付けることによって、得する人、損する人が出るわけです。
「マスク着用によって、顔の魅力度は変わるのか?」(コロナver)を調べた研究(R)を紹介します。
コロナ流行前にマスクを着用すると、顔の魅力度が低く見積られていました。
この現象は「マスク効果」と呼ばれ、顔の魅力を判断する材料の不足と病気などの不健康のプライミングの2因子モデルで説明されていました。
しかし、これらのデータはコロナの前の時期に収集されたものです。
今回の研究では、コロナ流行中のマスク着用の有無によって、顔の魅力度や健康度が変化するかどうかを調べました。
また、質問紙を用いて、マスク着用者に関する考えを評価しました。
実験は3つあり、その結果を紹介します。
結果としては、
・素顔の魅力度が高かった人は、マスクなしと比べて、マスク有りのほうが顔の魅力度は下がった
・逆に素顔の魅力度が低かった人は、マスクなしと比べて、マスク有りのほうが魅力度は上がった
・素顔の魅力度が中程度の人は、マスクの有無で評価は変わらなかった
・コロナ後は、コロナ前と比べてマスク着用者の顔はより魅力的、健康的だと評価された
・マスク着用に対するネガティブなイメージは減少していた
顔の構造の対称性、輪郭の綺麗さ、肌の滑らかさ、透明度が高いと顔の魅力度が高いと判断されます。
逆に、上記と逆の特徴を持っていたり、ニキビや傷があると顔の魅力度が低いと判断されるんですね。
マスクで顔の一部を隠すことによって、顔の魅力を左右する特徴が判別できなくなります。
イケメンや美人は、マスク着用によって顔の魅力を上げる要素が隠れてしまって、顔の評価が下がってしまうということですね。
今回の研究をまとめると、
コロナ後では
・イケメン、美人はマスクを着用すると顔の魅力度が下がって評価される
・顔の魅力度が低い人はマスク着用すると顔の魅力度が高く評価される
・マスク着用に対してより魅力的、健康的だとポジティブなイメージが増加した
コロナ後ではマスク美人は本当だったという結果になりそうですね。
マスクを外すと顔が残念だと思われそうで怖い研究結果です。
顔の魅力度は生まれ持ったものだと考えられがちですが、改善できます。
睡眠、運動、食事を改善させることによって、肌の状態をより良くできます。
他にも健康、認知機能(頭の良さ)、運動のパフォーマンスを向上させられますよ。
食事、運動、睡眠をより良くして、人生を良い方向に変えてみてくださいね。
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マスク美人は本当なのか?という北海道大学の研究
2021年8月18日