みなさんは素晴らしい記憶力を持っていますか?
この問いに自信を持って、「はい」と言える人は少ないでしょう。
素晴らしい記憶力は、記憶術によって手に入れることができます。
今回は、「記憶力を爆上げする基本記憶術「ストーリー法」」を紹介します。
ストーリー法って何?
ストーリー法とは、覚えたいものをストーリーにして記憶する方法です。
覚えたいものを物語にすることで、記憶に強く残すことができます。
一週間の食事内容よりもその時の食事中に見たドラマやアニメのほうが記憶に残っていると思います。
なぜなら、ドラマやアニメは物語になっているため、人の記憶に残りやすい情報だからです。
紙が発明される前は、人類は生きるために必要な知識を物語形式にして受け継いできました。
生命を脅かす外敵や食べ物が豊富な場所など、生きるために必須な情報を何世代にも渡って効率よく伝達していたわけです。
そのため、ストーリー法は、はるか昔から使われていた記憶のテクニックと言えます。
ストーリー法は、数ある記憶術の中でも基本的な記憶術で様々な応用が効きますよ。
ストーリー方のやり方
ストーリー法とは、覚えたいものをストーリーにして記憶するテクニックだと先ほどお伝えしました。
ストーリー法のやり方について、説明しましょう。
ストーリー法のやり方は、単語をイメージに変換して、順番通りにストーリーを作るというものです。
ストーリー法を具体的にやってみましょう。
覚えたいものが、リンゴ、ラッパ、パラシュート、ダイヤ、花火だとしましょう。
「りんごをかじっていたら、ラッパの音が聞こえてきた。空からパラシュートで人が降りてきて、ダイヤを渡された。その瞬間、花火が打ち上がった」という風にストーリーを作ります。
ストーリーを作るときは、それぞれの単語をリアルに思い浮かべましょう。
りんごは新鮮で真っ赤で美味しい、ラッパは壮大で複数で吹いている音、パラシュートはオレンジ色ですぐ近くの距離で見えるというように、イメージを詳細にリアルにするとさらに覚えやすくなります。
毎回、覚えたいものに関するストーリーを作るのは大変だと思うかもしれませんが、慣れればすぐに作ることができます。
10個程度の単語ならストーリー法を使えば、簡単に覚えられますよ。
ストーリー法をさらに覚えやすくする3つのテクニック
1、イメージ、ストーリーを楽しくて生き生きとしたものにする
イメージ、ストーリーを楽しいものにしましょう。
記憶術は自分で覚えたいものに対して使うので、同じイメージ、ストーリーを繰り返し再生することがあります。
暗いストーリーを作ってしまい、何度も体験することになると、記憶術を使うことが楽しくなくなります。
記憶術を楽しいものにすることで自発的にもっと使ってみようとする意欲が湧き上がりますよ。
イメージ、ストーリーが楽しくて生き生きしていることに加えて、さらにインパクトがあれば文句のつけようがありません。
2、一人称を使う
記憶術は一人称視点にしましょう。
つまり、上空から見てるような第三者の視点ではなく、自分のリアルな実体験のようにイメージ、ストーリーを作りましょう。
一人称にすると、記憶術に自分も参加することになるので、さらに覚えやすくなります。
後述する感情、五感を使うこともできるので、一人称視点で記憶術を使いましょう
3、感情、五感を使う
感情、五感をフル活用しましょう。
人は感情が動かされたとき、五感をよく活用したときのほうがより記憶に残ります。
イメージ、ストーリーを作るときに、自分が驚いたり、笑えたり、嬉しくなったりするようなものにするといいでしょう。
五感を使う場合、イメージが食べ物のりんごなら、触ってみて表面が少しデコボコしているのか、滑らかでツヤツヤしているのか、匂いを嗅いでみて甘い匂いなのか、少し酸味がありそうな匂いなのかを詳細までイメージしてみましょう。
感情、五感を使うことで記憶に強く残しながら、記憶術を楽しめるようになりますよ。
まとめ:記憶術は覚えることが楽しくなる
記憶術を使うことで記憶力、メンタルの改善、クリエイティビティの向上などの効果が得られます。
記憶術を使うことで覚えることが楽しくなり、知識の引き出しが自由自在になります。
記憶術で何よりも効果を実感できるのは、自分の脳にこんな力があったんだという喜びでしょう。
筋トレならばバーベルを持ち上げられる重さなどで筋肉の成長を実感できますが、記憶力となるとすぐに成長を実感できません。
記憶術を使えば、すぐに覚えることができ、ずっと記憶に残っていて驚くことすらあります。
記憶術を使って、ぜひ覚えたいものを覚えてみてくださいね。
記憶力向上などの良い効果を得られますし、覚えることが楽しくなりますよ。
参考文献&記憶術のおすすめ本
・記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック
こちらの著者は、世界選手権で8回優勝するという素晴らしい記録を持っており、様々な記憶法と記憶力トレーニングを教えてくれます。
世界チャンピオンがどのように日々記憶力を鍛えているのかを紹介してくれています。
記憶トレーニングの演習もあるので、この本で取り組めば、信じられないほどの記憶力が手に入りますよ。
記憶力競技(メモリースポーツ)の奥深さ、楽しさを知ることもできます。
・世界最強記憶術 場所法
日本のメモリースポーツで日本一になった著者が日本語に対応した記憶法を教えてくれています。
記憶力を上げるために、身近な日本語で記憶法を学びたいという方におすすめです。
記憶術を使うことでどのようなことに役立つのかを分かりやすく教えてくれますよ。