知識を検索

Life

ニュースを見ないメリット!ネガティブな情報はストレスや不安を引き起こす

2022年10月4日

「ニュースを見なくても大丈夫だろうか」
「ニュースを見ない生活をしたい」

ニュースを見ないことでネガティブな情報に振り回されなくなり、1日の時間を有意義な活動に充てることができるようになります。

今回は

  • ニュースを見なくてもいい理由
  • ニュース見ないメリット
  • 効率的な情報収集テクニック

を紹介します。

私はニュースを見なくなって1年以上経ちますが、全く問題ありません。むしろ、メンタルが安定して、貴重な読書や人と過ごす時間が増えましたよ。

ニュースを見なくていい3つの理由

ニュースを見なくていい理由を紹介します。ニュースのデメリットは結構ありますが、ここでは特に重要なものを挙げます。

1、自分と無関係でコントロールできない

ニュースでよく報道されているのは暴行、殺人、誘拐などの事件、企業の不祥事や脱税、交通系の事故、経済状況や国際情勢、有名人や政治家のプライベートやスキャンダルなどですね。これらのニュースは自分の役に立つと感じていますか?

正直なところ、ほとんどのニュースは自分と無関係です。自分にとって大切なことはニュースと関係がないのです。

しかも、ニュースで報道される出来事は自分にはどうすることもできません。ただ憤ったり、絶望したりして気分が悪くなるだけです。

本当に役に立つ情報は良質な本やウェブサイトから得られます。情報収集が目的なら、リサーチや考察などの多大な労力をかけた媒体に目を通すようにしましょう。

2、メンタルに悪い

ニュースはポジティブよりもネガティブな出来事がより多く報道されます。なぜなら、ネガティブのほうが人の気を引くことができるからです。

世界はネガティブな方向に進み続けているわけではありません。データで世界を正しく見るための書籍「FACTFULNESS」によると、世界において極度の貧困率は1966年の50%から2017年の9%と急激に減少していますし、1800年の平均寿命は31歳だったのが2017年には72歳になっています。ここでの極度の貧困は1日2ドル以下で生活する人々と定義しています。

このように客観的なデータを見ると、世界は全体的に良くなっていることが分かります。しかし、これらのポジティブな情報は見てもらえないため、インパクトのあるネガティブなニュースが蔓延しています。

人はポジティブよりもネガティブの影響を受けやすいうえに記憶に残りやすいことがペンシルベニア大学の研究によって明らかになっています。ネガティブのほうが印象に残りやすいんですね。

ネガティブなニュースは量と影響の大きさのダブルパンチでメンタルを悪化させ、ストレスを与えます。

3、認知を歪ませる

ニュースは発信元、スポンサー、政府などの複雑な思惑が絡みます。利益や高視聴率を出さなくてはいけないという縛りもあります。

ニュースは放映時間や紙面が限られている場合が多いため、単純な因果関係や結論になりがちです。書籍に比べると、複雑性が排除されて、単純・極端な考え方になりやすくなります。

強いインパクトのある出来事は多くのメディアで長時間発信されるため、私達はその出来事を過大評価してしまいます。飛行機の悲惨な事故を見れば、飛行機に乗るのを控えようとする人も少なくありません。

アメリカの国家運輸安全委員会の調査では、航空機の死亡事故に遭う確率は0.0009%、自動車に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.03%ということが分かっています。統計的には自動車に乗る機会を減らしたほうがいいんですね。

人は出来事の発生率を推定するときは、その出来事が頭に思い浮かびやすいかどうかで判断しています。このことを利用可能性バイアスといいます。

ネガティブな出来事を頻繁に目にしているとすぐに悲惨な事故や事件を思い浮かぶので、社会に対して悲観的になってしまうということです。ネガティブなニュースをシャワーのようにたくさん浴びると認知が歪み、飛行機を使った旅行をやめるなど行動までも変えてしまうでしょう 。

ニュースを見ない3つのメリット

ニュースを見ないメリットを紹介します。ニュースを見ないだけでたくさんの効果が得られますよ。

1、自分の時間が増える

アメリカのピュー研究所による調査では、ニュースを消費する時間は1日58分から98分になるとのこと。毎日1時間から1時間半くらいの時間なのでかなり時間を費やしていると言えるでしょう。

毎日1時間をニュースを見ている場合、1年間で365時間になります。日数で言えば15日間をニュースに費やしています。さらに10年スパン以上で考えると膨大な時間になり、1つの分野を極めることも可能です。

ニュースとして使っている時間の代わりに、自己投資として有益なスキル習得や勉強に充てたり、健康のために運動や睡眠時間にしたりすることができます。大切な人と過ごす時間や1日の余白時間とするのもいいですね。

ニュースを見ないことで毎日の時間を増やせますよ。

2、幸せになる

ニュースによるネガティブな出来事やコントロールできないことから解放されるので、メンタルやストレスが悪化する要因が減ります。ニュース視聴をやめるだけで幸福になると言えます。

ネガティブなニュースは不安、悲しみ、心配事を増幅させるという研究があります。また、アメリカ心理学会の調査では、大人の56%はニュースを見ることがストレスの原因になると答えているとのこと。

ニュース断ちでコントロールできないことに思い悩むのではなく、好きなことやコントロールできることに集中できます。前向きな行動に置き換えることで、さらなる成長や良い人間関係の構築などにつながります。

3、物事を正確に捉えられる

ニュースによるネガティブな情報の洪水をシャットアウトできるので、認知の歪みを防ぐことができます。余計なネガティブがなくなり、日常のポジティブとネガティブの比率が正しく調整できるからです。

ニュースの代わりに信頼できるWEBサイト、本で情報収集することで正確な事実を学べますし、正しく判断できるようになります。情報源を選ぶときには、統計データや研究などの明確な根拠があるものを優先的に選んでいきましょう。

個人やメディアの主張に対して、科学的根拠や客観的な情報なのかどうかを考えるようになり、正確な情報を見極めるスキルが身に付きますよ。

情報収集に役立つ考え方

情報収集するときは、テキストベースがおすすめです。動画も情報収集として主流になりつつありますので、動画ではなくテキストで知識を得るメリットを挙げます。

テキストの主なメリットは、

  • 欲しい情報が手に入りやすい
  • スキミングしやすい
  • じっくり考えられる

です。スキミングは必要な情報を拾い読みすることですね。動画に比べると、テキストは膨大な情報にアクセスできるところが大きいですね。良質な一次情報は科学論文、本などのテキストベースが多いです。

ただし、料理、フィットネスなどは動画で見たほうが分かりやすいといった得手不得手があります。テキストをメインでサブで動画と使い分けるといいですよ。

では、具体的にどのような情報を収集したほうがいいかを紹介していきます。

  • 自分の専門分野に関する情報
    動画編集、プログラミング、コミュニケーションスキルなど
  • 自分に関係する情報
    天気、交通情報、エンタメ、交友関係など
  • 自分の役に立つ情報
    その情報が良い行動を促すかどうかで判断しましょう。健康、美容、勉強法など

自分と関わりのある情報を手に入れることが大切ですよ。長い目で見て、役立つ情報も積極的に取り入れていきましょう。

効率的な情報収集法

効率的な情報収集方法を紹介します。この3つの手法を全て組み合わせるとより効果を発揮します。

シンプルで手軽なので実践してみてくださいね。

1、Google検索

Google検索で知りたい情報を手に入れましょう。

キーワードを調べたときに1番上付近に出てくるサイトはGoogleのアルゴリズムによって役に立つ情報を提供していると高く評価されているページです。Googleは検索ユーザーの利便性を第一に考えて、検索結果に影響を及ぼすアルゴリズムを改善し続けています。その結果、Googleが検索エンジンのシェアを92.42%も占めるようになっています。

つまり、キーワード検索すると、ユーザーにとって最も役に立つ情報を膨大な情報の中からGoogleが見つけ出してくれるのです。Googleは世界一のシェアを占める検索エンジンなので、情報収集法としては有用であることは間違いありません。

Googleで検索して役に立つ情報を提供してくれる良いサイトがあったら、次で述べるFeedlyに登録しましょう。役に立つ情報をわざわざ検索せずに手に入れることができるようになりますよ。

2、Feedly

Feedlyは登録したサイトの最新情報を自動的に配信してくれるRSSリーダーです。使い方は簡単でお気に入りのサイトのURLを登録するだけです。

Feedlyは、登録したサイトの新着情報をまとめて一覧表示してくれるため、サイトをいちいち1つずつアクセスする手間がなくなります。私は1日1回Feedlyでお気に入りのサイトをまとめてチェックしています。定期的な情報源として、自分の好きなようにカスタマイズできるので、かなり重宝していますよ。

RSSに対応していないサイトの場合は、ブックマークで対応しましょう。

3、読書

本は体系的な知識を得るのに効果的です。物事をより深く知りたい・理解したいときは本を読みましょう。

書店に行くだけでも情報収集ができます。書店に行くと、人気や流行の本が目立つ場所に陳列されていますよね。

どのような本が並んでいるかを見ることで、現在のトレンドが分かります。副業関連の本が多ければ副業がブームだと分かりますし、ベストセラーが投資や節約の本ならお金に関して多くの人が興味を持っていると予想できます。

新しい分野を学びたいときは、本を何冊か読めば大まかに理解できるようになります。本と自分の体験で情報を得ると、さらに知識を深めたり、自分の能力を向上させたりすることができますよ。

まとめ:手に入れる情報を自分でカスタマイズする

情報はニュースなどを受動的に見るのではなく、自分で手に入れる情報を決めることが大事です。

特に仕事では深い知識を持っていたほうが役に立ちます。誰にできないことができる人は何にも代えがたい存在です。そのためには、選択と集中で1つのことに時間をかける必要があります。

すべての情報に目を通している時間はありませんので、自分にとって役に立つ情報を意識的に決める必要があります。ニュースはほとんど自分の役には立ちません。

私は完全にニュースをやめています。まとまった知識は本で、最新情報はFeedlyで得ています。知りたいことは随時Googleで検索している感じですね。テレビニュース、ニュースサイトを全く見ていませんが、以前よりも快適に暮らしており、困ったことはないですよ。

ニュースの時間を有意義な時間に使ってみてくださいね。

ニュース断ちにおすすめ本

News Diet
この本はニュースの多くのデメリットを教えてくれます。
ニュースを見るのをやめようと考えている人におすすめの本です。

人はどこまで合理的か
こちらは合理的に考える手法を教えてくれます。
合理的な思考を妨げるバイアスも教えてくれるので、客観的で正しい情報を推論したい、伝えたいという方は読んでみるといいですよ。

-Life