読書家であることには様々なメリットがあります。
読書家は読書量が累積していき、本の知識による相乗効果を得られます。
つまり、読書を継続的にすることで、様々な知識や語彙力を得て、それらを組み合わせて活用することができるのです。
Institute for Educationの調査(R)によると、読書家は語彙力で14.4%、数学で9.9%のアドバンテージがあることがわかっています。
研究者は、「楽しみながら読書することの影響は、親が学位を取得していることよりも大きかった」と言っています。
「読書家は学業の成績が良くなる!」という研究(R)を紹介します。
テキサス州の高校に通う生徒65人(15歳から17歳)を対象にしており、読書習慣を調査しています。
読書家は、読書家でない生徒と比べて、 学業面、特に英語、数学、科学、歴史の成績が良いかどうかを調べています。
参加者の高校生には事前に読書習慣についての調査表に回答してもらい、9週間の間、学業成績を追跡しました。
読書習慣の調査ではリッカート尺度で、読書の楽しさは「全くない」〜「かなりある」の5段階で評価し、過去の読書経験は「1冊も読み終えたことがない」〜「1週間に1冊以上」の5段階で調べています。
他にも多数の質問項目があり、30分以上の読書時間は「0日」〜「毎日」の5段階で答えてもらっています。
教育関係者には、読書への考え、生徒の読書を奨励するために教育者が果たすべき役割などについて、インタビューを行っています。
その結果は、
・読書を楽しんでいると確認された学生は29%の19人だけで、残りの46人の学生(参加者の71%)は、楽しみのために読書をすることはほとんどないか、全くないと回答した
・読書を楽しんでいる生徒は、英語、歴史、数学、理科の4つの科目で高い成績を取っていた
・英語と理科では、 読書を楽しんでいる生徒の優位性はわずかであったが、数学と歴史では優位性が大きかった。
やはり読書を楽しんでいる生徒のほうが成績は高いですね。
学生の頃から本を楽しみながら読むと成績アップも期待できるということになりそうですね。
教育者へのインタビュー結果は、
・生徒に楽しみながらの読書を奨励することは、「成功した学習者を育てる」ために有益であり、不可欠であるという点で一致していた
・高校が生徒に楽しむための読書に授業時間を提供しなくなったのは、そうするための時間がないからだという点でも意見が同じだった
・しかし、教育者の大半は生徒に読書時間を提供しても実際に読書に参加する生徒が少ないため、クラス運営計画にとって逆効果になると主張していた
教育者の全員は読書のメリットは認めていますが、教育者の大半は読書時間を設けることには反対しているというのは興味深いですね。
読書のための時間がないのは、州が義務づけたカリキュラム要件と増え続ける標準化テストが主な理由となっていました。
研究チームによると、
読書は、生徒が批判的に考えるのを助け、読解力を向上させるので、本調査で測定したすべての教科で有益です。 しかし、読書を楽しむことのメリットは、教室内だけにとどまりません。 生徒たちは、読書によって磨かれたスキルを大人になってからも活用し、ひいては労働力や社会に還元することができるのです。
確かに読書で得た知識は学生の時だけでなく、社会人になってからも役立ちますね。
私も社会人ですが、これからもずっと読書は欠かさないようにしていきたいですね。
ちょっとした空き時間でもいいので本を読んでみてくださいね。
一生役に立つ知識を得ることができますよ。
読書に役立つおすすめの本
・知識を操る超読書術
こちらの本は科学的に効果的な読書法を教えてくれます。
本を読む目的を明確化したり、自分の好奇心をを使って記憶力を高める方法など読書に役立つノウハウを知ることで、読書をより効果的にすることができますよ。
読書のモチベーションが維持できない、難しい専門書を理解したいという読書の初心者から上級者まで幅広くおすすめできます。
・英文「超」精読――ほんとうの意味がわかる
この本では英文の構造を把握し、その英文をイメージしながら読む方法を学ぶことができます。
日本人には難しいと思える英文の倒置や後置修飾なども、ネイティブはどのように読んで書き手の意図を理解しているのかが分かるようになります。
この本を読むことで難しい英文を読むことができますよ。