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悲しい気分のときに、聴きたい音楽、一緒にいたい人とは?

2021年6月27日

悲しい気分になると、誰かといたくなったり、切ない音楽を聞いたりして、悲しい気分に浸りたくなるときはありませんか?
今回は、「人は悲しいとき、気分にあった人や体験を求めるのでは?」を調べた研究(R)を紹介します。

対象者233人を「友人選択」、「音楽選択」という2つのグループに無作為に振り分けました。
簡単な共通の指示を読んでもらってから、各グループごとの質問に答えてもらいました。
指示、質問は以下の通り。

指示
次の2種類の体験のどちらかを無作為に選んで、その体験について対象者に考えてもらった。
・対人関係のネガティブな体験
例)愛する人を失う、親しい人を失う、大事な人を失う
・対人関係以外のネガティブな体験
例)食べ物に虫が混入する、試験に落ちる、自分の過去の誤った決断に恥じる

質問
2つの体験について考えてもらった後、
友人選択グループには、
・「面白い友達」
・「共感的な友達」
のどちらの友達と一緒にいたいか?を尋ねた。
音楽選択グループには、
・「陽気な音楽」
・「悲しい音楽」
のどちらの曲を聴きたいか?を尋ねた。

結果は、
対人関係のネガティブな状況では、参加者は共感的な友達を74.4%、悲しい音楽を85.19%の割合で選んだ

今回の研究をまとめると、
人は悲しい状況になると、その気分にあった人や体験を選ぶ。

この研究結果を実生活で役立てるには、
身の周りで人間関係で悲しい体験をした人に対して、相槌を打ったり、相手の言葉を反射したり、相手の話を上手に聞くといいですね。

みなさんも落ち込んでいる恋人や友人、家族がいたら、傾聴をして、話を聞いてあげましょう。
相手の話を親身に聞くだけでも相手は安心しますし、不安が和らぎます。

悲しい時、落ち込んでいる時には懐かしい音楽を聞くことも有効です。懐かしい曲によってノスタルジーを感じ、ポジティブな気分になるんですね。懐かしい音楽の効果、おすすめの聴くタイミングは以下の記事で紹介していますので、興味がある方は参考にしてください。



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