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座位時間を減らすだけでガン、心血管、糖尿病による死亡リスクを減少できる

2022年1月3日

世界保健機関(WHO)は、成人に対して1週間で150分~300分の中強度の有酸素運動、もしくは75分~150分の高強度の有酸素運動を行うように勧めています。
それと同時に重要なメッセージとして、座位行動を減らすようにアナウンスされています。

WHOのガイドラインに沿った運動をしていても、座位時間が長いと健康効果を打ち消してしまうんですね。
実際、ガイドラインでも座位時間が長い場合は推奨量以上の運動をすることが勧められています。

今回は「座位時間の増加はどんな健康リスクを引き起こすのか?」を調べた研究(R)を紹介します。

メタ分析による研究となっており、座位時間と様々な健康リスクとの関連についての研究を統合したものとなっています。
健康リスクには、全ての死亡、心血管疾患発症、糖尿病発症、心血管疾患死亡、がん発症、がん死亡などが含まれています。

その結果は、

  • 座位時間が長いほど、全死亡、心血管疾患死亡、がん死亡、心血管疾患発症、がん発症、2型糖尿病発症のリスク上昇と正の相関が認められた。
  • 座位時間と最も関連していたのは、2型糖尿病のリスクだった。
  • 1日の座位時間が8時間未満であると自己申告した参加者は、入院リスクが14%低かった。
  • 座位時間は、身体活動レベルが低い人に比べて、身体活動レベルが高い人では全死亡の相対リスクが30%低いことと関連があった。

座り過ぎの健康リスクが思っていたよりも危険で驚いています。
座るよりも立っているほうがカロリー消費量が多いので、座位と立ち状態に比べて、その時間分の運動をしないことになるんですかね。
日常の立ち時間をできるだけ増やしたほうがいいですね。

研究チームによると、

結論として、我々の発見は、身体活動とは無関係に、長時間の座位時間が様々な健康リスクと正の相関があることを示唆している。これらの結果から、座位行動に関連する健康リスクについて、一般の人々の認識を高める必要があることが再確認された。

これだけの座り過ぎによるデメリットがあれば、こう主張するのも納得ですね。
執筆や読書を座ってすることが多いので、ステッパーか立ちながらすることにしますかね。

スタンディングデスク、ステッパー、散歩時間などを取り入れて、座る時間を減らして、立つ時間を増やしてくださいね。

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