・SNSを見るとなんか疲れる
・SNSに振り回されている気がする
・SNSをやめたい
このように思ったことはありませんか?
これらの悩みを解決します。
SNSは Social Networking Serviceの略称で、「Web上での社会的な交流サービス」のことをいいます。
SNSはネット交流サービス、つまり、手段に過ぎないということです。
SNS自体は悪者ではなく、これからもネット上の交流は広がっていきます。
仕事、プライベートでもSNSを利用する機会が増えるので、完全にやめるというのは難しいでしょう。
重要なのは、SNSを上手にやめることです。
本記事の内容
- SNSをやめたほうがいい理由
- SNSをやめるメリット
- SNSをやめる方法
SNSを使いすぎてしまうという方は、読み進めてくださいね。
なぜSNSをやめたほうがいいのか
SNSをやめたほうがいい理由を説明していきます。
やめたほうがいい理由は3つありますので、それぞれ見ていきましょう。
1 、メンタルが悪くなる可能性が高い
SNSはメンタルを悪化させる可能性が高いです。
その理由としては他人と比較するのをやめられなくなるからと考えられています。
SNSはネット上の交流ツールなので、使い方が大事です。
SNSは使い方によってメリットにもデメリットにもなるというのが研究によって分かっています。
SNSの2種類の使い方を紹介します。
- 積極的な使い方:家族や友人と連絡を取るために利用する
- 受動的な使い方:他人の投稿を見るために利用する
積極的な使い方をする人は鬱リスクが減少し、受動的な使い方をする人は鬱リスクが増加していました。
注意点としては、受動的な使い方をした場合の鬱リスクを増大させる効果のほうが高いことです。
しかも、SNSユーザーの多くは、交流ツールとして使うのではなく、他のユーザーの投稿を見るためだけに使っています。
SNSを受動的に使っているだけだと自分と他人を比較してしまい、メンタルを病む可能性が高いです。
SNSは、積極的にコミュニケーションを取る目的で使用しましょう。
2、フェイクニュース、デマ、誤情報などの不確かな情報が多い
SNSでの投稿は、フェイクニュースやデマなどの不確かな情報が多いです。
WHOがコロナウイルスに関するデマと誤情報がSNSで大拡散してインフォデミックに襲われていると表現しています。
正しい情報にアクセスするように呼びかけをしています。
SNS上で拡散された10万件以上のニュースを調べた研究では、フェイクニュースは真実よりも広範囲に広がり、拡散速度が6倍も早く、より多くリツイートされていたことが判明しました。
研究者の考察によると、新しい情報でネガティブなニュースは特に拡散しやすいとのことです。
SNSでの投稿を鵜呑みにするのではなく、公的機関や信頼できる情報源から確かな情報を得ましょう。
3、中毒性が高く、ハマるようにできてる
SNSは中毒性が高く、ハマるように作られています。
サービス提供側が脳の報酬系を刺激して、人を夢中にし続けるようにサービスを意図的にデザインしています。
インスタグラムの初期ソフトウェアエンジニアのGreg Hochmuth氏はSNSの中毒性を懸念しており、「ブラウジングしてクリックし、取り憑かれ続けたいですか?それとも自分のしたいことをしますか?」と述べています。
他にもフェイスブックの初代CEOショーン・パーカーも、人間の心の脆弱性を利用したと発言しています。
中毒症状というと、アルコール、ニコチン、ドラッグなどの物質依存症を思い浮かべると思います。
SNSで新しい投稿を頻繁にチェックしたり、投稿をスクロールして長時間見たりするなどの行動で害があるのにもかかわらず、強く執着してしまうことを「行動嗜癖」と呼びます。
現代ではSNS、ゲーム、メールなどのネットに関連した依存症が増えています。
アメリカでは大学生の48%がネット中毒で、残りの40%は中毒の危険性があるという研究もあります。
いずれも人が依存しやすいようにデザインされたサービスです。
自分の望む人生を生きるために、SNSなどを上手にやめる方法を学ぶ必要があります。
SNSをやめるメリット
SNSをやめることで得られるメリットを紹介します。
自由な時間が増える
SNSをやめると自由な時間が増えます。
SNSに費やしていた時間を有意義な活動に当てることができます。
具体的には、
- 運動
- 勉強
- 趣味
- 副業
などですね。
家族や親しい人と一緒に過ごす時間にするのもいいですね。
活動の種類によっては、将来のキャリア、健康などにつなげることができますよ。
自分らしくいられる
SNSをやめると自分らしくいることができます。
他人と比較せずにマイペースを保てるからです。
人は社会的な生き物なので、他人から影響を受けます。
他人からの意見で自分の大事な価値観を見失ってしまうこともあります。
SNSで他人の投稿を見て、
- 早く結婚しないと
- もっとお金を稼がないと
- 見た目を良くしないと
と焦ってしまい、自分のペースを崩すことになります。
失敗や後悔する可能性が高いのに関わらずに、あまり考えもせずに短期間で結果を出そうとしてしまいます。
SNSを上手にやめることで自分の最適なペースで物事を進められるようになります。
どうでもいい情報に気を取られなくなる
SNSをやめると、どうでもいい情報に気を取られなくなります。
自分が欲しくない情報を受け取る機会が減るからです。
SNSはデマや誤情報が多く、感情を刺激するような投稿がされます。
SNSを受け身で見なければ、こういった情報に振り回されることがなくなります。
それに対して、自分から能動的に自分で本や信頼できるサイトなどで情報を探して答えを見つけ出せると問題解決能力や知識リサーチ力が身につきます。
問題解決能力や正しい情報を探すスキルを身につければ、仕事やプライベートでも役に立ちます。
不確かな情報を受動的に受け取るのではなく、正しい情報を能動的に探しましょう。
SNSを上手にやめる方法
SNSを上手にやめる方法をステップ別に紹介します。
簡単なレベルから徐々にレベルアップしていくので、自分にあったレベルを選んでください。
SNS別にレベルに合わせたやめ方をするのがおすすめです。
例えば、twitterを完全にやめて、Instagramは1日1回チェックするなどですね。
ステップ1 SNSをするには時間がかかるようにする
ステップ1はSNSをやめる環境をデザインすることです。
SNSを遠ざけて時間がかかるようにします。
人はよく目に見えるモノや聞こえるモノに興味が湧きます。
そのため、スマホが常に見える位置にあったり、SNSアプリがトップ画面の目立つ場所にあったりすると、自然と使用回数が多くなります。
SNSを遠ざける方法として、
- 外出時はスマホをカバンにしまう
- 自宅では目立たない遠い場所に置いておく
- SNSをフォルダに入れる、フォルダ自体もアクセスしにくい場所に配置する
などがあります。
SNSやスマホ自体を目に見えない、遠い場所にしまうことで自然と見る回数が減ります。
ステップ2 SNSの通知を全て切る
ステップ2はSNSの通知を全て切ることです。
SNSの通知を切ることでSNSに注意を払わなくなります。
スマホを操作しているときに、SNSの通知がポップアップで表示されるとSNSの内容が気になってしまいます。
SNSの通知はプッシュ、アイコンバッジ、ステータスバー、ロック画面などの多くの方法があります。
できるなら、SNSの通知を全て切りましょう。
SNSの通知を切ることで
- 現在の行動に集中できる
- SNSの通知やメッセージを気にしなくなる
といったメリットがあります。
通知を切るとメッセージへの返信が遅れることがあるので、家族や友人などにはSNSの通知設定は切っていることを伝えるといいですよ。
SNSの通知を切ることでSNSに一喜一憂しづらくなります。
ステップ3 SNSの回数や時間を決める
ステップ3はSNSの見る回数・時間を決めることです。
SNSに使う時間をあらかじめ決めておくんですね。
SNSが恐ろしいのはいつでもどこでもチェックできることです。
SNSを休憩時間、信号待ち、電車、あるいはお手洗い、運動しながら、歩きながらチェックしている人が少なくありません。
ちょっとした使用が積み重なり、膨大な時間を浪費してしまいます。
SNS利用の時間や場面を決めておくことで、無駄な使用を防ぎ、自分がどれだけSNSを使うかを決めることができます。
具体的には、
- 夕食後にLINEのメッセージを確認する
- 昼休みにInstagramを15分間見る
- 本を読んだら、Twitterで感想をツイートする
などですね。
例のように日常的な行動・状況に合わせて、SNSを使用するという風にすると習慣化しやすいですよ。
自分の利用目的に合わせて、時間や場面を調整するといいですね。
ステップ4 SNSを別の行動に置き換える
ステップ4はSNSを別の行動に置き換えることです。
SNSの代わりに有意義な行動にします。
今までSNSをしていた時間を別の活動にします。
自宅や外出時などの場面別に活動を割り当てるのがおすすめです。
具体的には、
- スマホアプリのKindleで読書
- 自分の好きな料理を作る
- 見たかったドラマ、アニメを視聴する
などがあります。
人は特定の行動を辞めるよりも、代わりに別のことをするほうが得意です。
SNSを自分の好きなことに置き換えましょう。
ステップ5 SNSを家族や友達に連絡用途のみに使う
ステップ5はSNSの用途を誰かに連絡することに絞って使うことです。
SNSを電話やメッセージなどの連絡のみに使うんですね。
SNSをただ見るという受動的な利用だとメンタルが悪化する可能性が高いので、友達と連絡するというように能動的に使うことに集中するんですね。
具体的には、
- LINEはメッセージ、通話のみに使う
- Facebookは結婚するなどの大きな報告を投稿するだけにする
- Twitterは副業の発信目的に使う
ですね。
SNSで得られる一般的な情報は、Google検索、本を読めばほとんど得られます。
しかも、検索して表示されるサイトや本は参考文献や出典が明記されているものも多いので、情報は質の高いものであることが多いです。
SNSを社会交流のために使いましょう。
ステップ6 SNSをアンインストールする
ステップ6はSNSで不要なアプリはアンインストールすることです。
SNSの中で特に必要がないものはアカウントを削除するのも検討しましょう。
SNSは種類が豊富なので、自分の中で優先順位が低いものからアンインストールしていきましょう。
必要なものは時間を決めて見るなど柔軟な対応をしましょう。
SNSをアンインストールする指標として、
- たまにしか使わない
- デメリットがほとんど
- 使用時間が無駄だと感じる
といったものは優先的にアンインストールしましょう。
アンインストールして問題が出たら、インストールすればいいだけなので、実験としてアプリを消してみるのも良い戦略ですね。
SNSをアンインストールして何も問題がなければ、SNSを上手にやめたことになります。
まとめ:大事なのはSNSとは上手に付き合うこと
SNSは技術の進歩とともにさらに魅力的になって、拡大していくでしょう。
SNSの誘惑はとても強力なので、ただ我慢するといった対処法は失敗しがちです。
大切なことは人の意思の力の限界、SNSの中毒性を理解した上で、SNSと上手に付き合うことです。
SNSは見た目だけで人を判断する「ルッキズム」を加速させます。自分の外見に悩んでいる、顔を重視しすぎている方は以下の記事を読んでみてください。
私の場合は、LINE、YouTube以外のSNSはアンインストールしています。
LINEは連絡用として1日1回夕食後に確認するだけですし、YouTubeは娯楽用としてたまに見る程度で、どちらも通知等はすべてOFFにしています。
LINEは通知を切ることで読書や執筆をしていても集中が途切れなくなりました。
SNSはあくまで社会交流のツールとして認識した上で上手にやめる方法を実践すれば、自然とSNSに依存しなくなりますよ。
SNSを上手にやめるためのおすすめ本
・スマホ脳
スマホが人にどのように作用しているかを教えてくれます。
スマホの悪影響が最小限になるように工夫することができます。
スマホと上手く付き合うための具体的なアドバイスもあるため、スマホやSNS利用で悩んでいる方におすすめです。
・僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた
こちらの本はSNS、ゲーム中毒などのデジタルテクノロジーへの依存症を解説しています。
私たちがなぜ依存するのか、依存症からどうやって抜け出せばいいのかを教えてくれます。
逆に依存する仕組みを使って良い行動を促す方法も教えてくれるので、依存症の人だけでなく、目標を達成したい方にもおすすめの本です。