タイムマネジメント、時間管理のテクニックに関する情報が世の中には溢れています。
これらのテクニックを日常で使っている人もいると思います。
今回は、「タイムマネジメントは、仕事の生産性だけではなく幸福度も向上させる！」というメタ分析（R）を紹介します。
タイムマネジメントが仕事の生産性、学業業績、幸福感に与える影響を評価するために、メタ分析を行いました。
158の研究を分析し、合計490の効果量を調べたコンコルディア大学の研究となっています。
タイムマネジメントは、4つの要素、「構造化」、「保護」、「時間への適応」、「時間への態度」から構成されています。
それぞれの定義と具体例は以下になります。
タイムマネジメントの4つの要素
１、構造化
スケジュールや手帳などを使用して、どのように特定の活動を時間に割り振ること。
タイムボクシングは構造化になりますね。
ちなみにタイムボクシングとは、タスクを時間のブロックに区切る方法のことです。
２、保護
邪魔が入らないように、周囲との境界を設定すること。
例えば、決めた時間以外は電話やメールに返答しない、家に帰ったら仕事をしないことなどがあげられますね。
３、時間への適応
変化する状況に対して柔軟に対応すること。
あらかじめ障害を想定して、対処法を決めておくことなどが挙げられます。
４、時間への態度
時間に対するマインドセット。
自分の時間をコントロールできていると感じているかどうかがポイントになります。
時間への考え方をネガティブからポジティブに変えるテクニックなどが時間への態度に関わってきますね。
研究の結果は、
- 時間管理テクニックを使うことで、仕事のパフォーマンス、学業成績、幸福度が上がった
- 仕事のパフォーマンスよりも幸福度に強い影響を与えていた
- 苦痛のスコアは下がった
- 時間管理テクニックと仕事のパフォーマンスとの正の関連性は、年々高まっていた
時間管理テクニックが仕事のパフォーマンスよりも幸福度に影響を与えているのが意外でしたね。
生活満足度に対する効果は、仕事満足度に対する効果よりも72％も大きかったという結果も出ているので、私生活でも使うと良いでしょう。
時間管理テクニックは年々重要になっているみたいですね。
タイムボクシングを使っている私としても、嬉しい研究結果です。
研究チームは次のように言っています。
タイムマネジメントは、仕事のパフォーマンス、学業成績、幸福度に中程度の良い影響を与えます。この3つの成果は、人々の生活において重要な役割を果たしています。仕事で良い仕事をすること、学校で良い成績を取ること、心理的な幸福感を育むことは、人生を豊かにすることにつながります。タイムマネジメントの重要性を強調する声は、決して的外れではありません。
タイムマネジメントは仕事や学業のパフォーマンス、幸福度に良い影響があるので、ぜひやっておくといいですね。
私は仕事ではまだまだうまく活用できていないので、今後も工夫していきたいと思います。
私生活や仕事でもタイムボクシングなどの時間管理テクニックを使ってみてくださいね。
仕事などのパフォーマンスだけでなく、幸福度も上げることができますよ。
おすすめ本
・大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法
こちらは仕事の生産性を上げるために深く集中する方法を教えてくれます。
こちらの本では効果的な時間管理テクニックであるタイムボクシングのやり方についても紹介しています。
深く集中することで目標を超高速で達成することができますよ。
・SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる
こちらはシングルタスクの効果、重要性、実践方法を教えてくれます。
シングルタスクは仕事の場面だけでなく私生活などのあらゆる場面でも効力を発揮します。
シングルタスクを実践すれば、仕事のパフォーマンス、人間関係を向上させ、ストレスを減らすことができますよ。